PayPay「100億円あげちゃう」大成功も、今後は苦戦必至な理由

 

これまでスマホで決済などを行なったことのない人をひきつけるという意味では、今回のキャンペーンは大成功だったのではないか。ただ、単に認知させるだけでなく、やはりそうした使ったことのない人に、アプリをダウンロードさせ、チャージさせ、使わせるところまでいかないことには意味がない。その点、そうしたユーザーを拡大させるには、10日間というのはあまりに短すぎたように思える。

当然のことながら、PayPayとしては、再度、大型キャンペーンを仕掛けてくることだろう。ただ、その時は上限額が低くなるとか、これまでキャンペーンの恩恵を受けていない人が優遇されるなどの制限をいれなくては、またこうしたキャンペーンに手馴れた人たちの餌食になって終わる可能性が高い。

せっかく、ここまで認知を高めることができたのだから、あとは「習慣」として、継続的に使わせなくてはいけない。100億円が還元される1月10日以降、街中で使える店をいかに開拓していくかが鍵になりそうだ。

PayPayを使ってみて、やはり「Felicaの方が便利」と思うだけに、あとはいかに「PayPayだと使える店が多い」と実感させることが大切だろう。

image by: PayPay公式サイト

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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