例年以上に寒暖差が激しい今年の冬。体調不良を起こしていませんか? メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生は、この時期の風邪によって負担がかかる呼吸器や腸などの粘膜系統の機能を高めてくれる食材として、「レンコン」を紹介しています。おせちでは「先を見通す」縁起物として使われますが、冬のカラダにとって実際にうれしい効果がたくさんあるようです。
冬の風邪予防は、体内のバリヤー強化
【体内のバリヤーは粘膜系統】
風邪が体内に侵入して、最初に負担をかけるのは、呼吸器や腸などの粘膜系統。呼吸器の粘膜は冷たい風や、ひんぱんに侵入するバイ菌にさらされ続けると、抵抗力を失いバリヤー機能が弱まります。
過食や寝不足、生活の不摂生による血流障害は、腸の粘膜系統に負担をかけ、やはり体内でのバイ菌に対する免疫力が弱るきっかけになります。
【バリヤーを丈夫にするおススメ食材】
呼吸器や腸のバリヤーを強化するには、レンコンがおすすめ。お正月のおせち料理では「先を見通す」縁起物として用いられますし、一年で一番風邪が流行り始める12月から2月までが、体内のバリヤーを強化してくれるレンコンの食べ時です。
【レンコンの効能】
食物繊維が豊富で、腸内の運動を高めてカラダの内側から体温を高めてくれる効果があります。便通をうながすだけでなく、腸内細菌のバランスも整えてくれるオリゴ糖などの甘み成分を含み、消化器の気力を高めて便臭を予防する効果などもあります。
ほのかに含まれるえぐみの性質は、粘膜や肌をひきしめる効果があり、風邪対策やカラダの冷え対策にも有効です。
アブラとの相性がよいので、キンピラや素揚げして、手軽に食べることもできるので、煮つけばかりでなく、さまざまな調理法にトライしながら、冬場の風邪対策と疲労の予防に役立てましょう。
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