解決策はあるか。「温泉タトゥー問題」は宿と日帰り施設でも違う

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外国人観光客が増え続ける日本にあって、その人の国では文化としてごく普通のことだとしても、タトゥーのある人の公衆浴場利用が認められないということが問題になっています。そんな「温泉タトゥー問題」に関するシンポジウムの企画にも関わる紀行作家で温泉ソムリエの飯塚玲児さんは、メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』でこの件に言及。タトゥー問題解決のアイデアを提示し、読者に意見を求めています。

『タトゥーと温泉』に関する一つの提案

兼ねてからアナウンスしていた「タトゥーと温泉」の国際シンポジウムに関して、詳細が決定した。詳しくは下記のサイトを参照していただきたい。

イレズミ・タトゥーと多文化共生

正直なところ、未だこの問題に関しての温泉施設の現状を把握しきれていない。感覚的に言えるのは、温泉宿と日帰り温泉施設では、対応の仕方に差が出ても仕方がない、ということだろうか。

温泉宿の場合は、観光庁の発表通り、貸切風呂の入浴を促す、入浴の時間帯に配慮する、ということが可能だろうが、日帰り温泉施設の場合はそうもいくまい。結果としてオールオアナッシング的に、すべてダメかすべてオーケーか、という対応になりがちである。

観光庁のアンケート調査に先立つ2014年の関東弁護士連合会実施のアンケートの回答の中に「イレズミやタトゥーと聞いて何を連想しますか(複数回答可)」という質問に、「アウトロー」と答えた人が55.7%、「犯罪」と答えた人も47.5%に上る。

また同調査では「イレズミを入れた人から実際に被害(不快感などの感情的なものは除く)を受けたことがあるか」という問いの結果として、95.5%の人が「ない」と答えているのも事実なのである。

そう考えていくと、つまり、イレズミの入った人を排除しようとする理由は、「なんとなく怖い」ということに過ぎないわけだ。すると、その「怖さ」を軽減する方法があれば、もう少し規制が緩やかになってくるのではないか、というのが僕の推論である。

そこで一つの提案がある。

「私はイレズミが入っているが、暴力団員でもなく、乱暴者でもありません。もし、問題を起こしたら速やかに警察などを読んでいただいても結構です」という「イレズミを入れた本人の意思」を、入浴前に書面で宣誓していただき、そこには住所・氏名・電話番号などを記入して、温浴施設側に提出する。

その代わりに、「私はヤクザではありません、ご安心ください」という目印になるグリーンベルトのような標章(ロッカーキーみたいなやつ)をつけて入浴していただくというのはいかがだろうか?このやり方であれば、イレズミ排除の理由の一つになっている「地元警察との申し合わせ」という件については問題がなくなるのではないか?

もっとも、イレズミ拒否の理由にはほかにもたくさんあって、すべてが丸く収まるとは思っていないのだが、一般入浴者(というのも変だけど)が、「あの人はベルトつけているから安心だよ」というような流れが全国に広まれば、少しは規制緩和に向かうのではないかと思うのだが、いかがなものだろう?

この意見というか、僕の提案についての、皆さんのご意見を伺いたく思う。ぜひとも忌憚のないご意見をお聞かせください。多くの人の賛同が得られるようであれば、国際シンポジウムでも提案したいと思います。

image by: BlueOrange Studio, shutterstock.com

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