実は偽装漁民?漂着が急増の北朝鮮木造漁船にスパイ疑惑が急浮上

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北朝鮮研究の第一人者、宮塚利雄さんが発行する『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』に、前回掲載された「北の漁船漂着が2017年超え。なぜ北海道への漂着が増えているのか?」での指摘どおり、北朝鮮漁船の漂着は1月半ばにして50件以上と増加傾向が続いています。今回は、石川県に漂着した漁船の現場検証に赴いたという宮塚さんが、実際に見たからこそ浮上してきた「疑惑」について言及しています。

早くも急増の北朝鮮小型木造漁船。実は偽装漁民か?

北朝鮮の小型木造漁船(中には鋼鉄製の漁船もあるが)の日本海岸への漂着数が急増しており、2018年には2017年より121件多い225件を確認している。

今年もすでに50隻以上が漂着しており、例年と異なり北海道地方の海岸への漂着数が多い。これは、日本海の日本の経済的排他水域内にある“海の生簀(いけす)”ともいえる大和堆での操業もさることながら、北海道の西北方にある「武蔵堆」での操業が増えた結果、操業中かまたは操業前後に「船の故障」(大半はエンジンの故障)で漂流し、北海道の海岸に漂着したものである。

そこで、昨年から石川県金沢市にある「北陸朝日放送」(HAB)で何度か北朝鮮の小型木造漁船の漂着についてコメントしたり、漂着現場での検分模様を撮影して特別番組で放映などをしていたので、1月15日に能登半島に漂着した舟の現場検証に行ってきた

14日の午後3時ごろ、わが一行が金沢駅に着いたのと同じ時刻のころ、石川県・内灘町の海岸に北朝鮮の小型木造漁船が砂浜に打ち上げられた、と地元のテレビ局が報じていた。わが一行も北陸朝日放送の協力により、さっそく、翌朝朝8時にまず一番にこの船の調査を行ったが、破損した無残な姿を曝け出していた。

他の海岸で見た船も原形をとどめない顕な形であった。これだけ船が漂着してくると、本当に漁船だけなのか、それとも、漁船員に扮した工作員を乗せた船ではないかという疑惑が出てきた。

それは昨年のように生存者が上陸したからである。月刊『テーミス』は2019年1月号で「北朝鮮漂着船から『細菌工作員』続々上陸へ──テロや覚せい剤の恐れも」という、記事を掲載しているが、1月8日に島根県の隠岐の島町蔵田の海岸で、北朝鮮の漁船員とみられる4人が保護されたが、韓国軍幹部は、4人の写真を見た上で、鋭い眼光や着衣などから「彼らが現役の軍人、ないしは退役軍人だ」と指摘し、また、彼らが「緑がかったような黒い油化、墨のようなもの」を顔に塗りたくっていたことから、これは「漁民の漂着を装っているものの、通常は持ちえない“高度な生命維持のための知識”を習得している可能性を察することができる」(『夕刊フジ』2019年1月17日号)との指摘も出ている。

詳しくは夕刊フジを参照してもらうが、漂着した漁船の破損状況などから、完全に操業中に漂流し大波などで船体が破損したものもあるが、中には完全な形をとどめているものもあり、漁船の漂着状況から、もしかして「偽装難民ならぬ偽装漁民」が乗っている可能性も否定できない

筆者はこれまで「冬の荒れる日本海を小型木造漁船にスパイなどが乗ってくるはずがない」と否定してきたが、破損状況を調べているうちに、わざとエンジン故障を装ったものもあった。また、韓国の駆逐艦と海上警察(日本の海上保安庁)が北朝鮮の漁船を救助するために日本の排他的経済水域に出動する事態を招いているが、これもたかが小型漁船の救助に駆逐艦や海上警察の船が出動するというのも異常である。この問題について次号で詳しく述べる。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

image by: Alex-VN / Shutterstock.com

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