厚労相は「事務方に聞いて」を連発
【毎日】は1面トップに続き、2面の関連記事まで。見出しから。
1面
- 監察委聴取 3割のみ
- 国会答弁 「急ぎ確認、誤る」
- 都1,000事業所、厚労省調査へ
2面
- 厚労相の更迭拒否
- 統計不正 首相、改めて陳謝
- 与党に危機感じわじわ
- 厚労相「事務方に聞いて」
- 国会審議大丈夫?
- 閣議後会見で5回
- 統計部門増員へ
- 総務省 統括官、20人程度
uttiiの眼
《毎日》も1面トップは根本厚労相が会見で訂正した内容について書いている。他紙が書いていない要素が1つ。不正な抽出調査が続けられていた東京都内の従業員500人以上の事業所のうち、全数調査から漏れていた約1,000箇所について、厚労省が直接調査するという。《毎日》はこれを「例外的」と書いているが、それは違うだろう。違法状態を少しでも正しい状態に近づけるための措置だから、偉そうに「例外的」と言わせる必要はない。当たり前のことだ。
2面には3本の記事が並んでいるが、そのなかで特に注目すべきは厚労相についての記事。見出しは「厚労相『事務方に聞いて』」というもの。根本厚労相はかなり追い詰められているようだ。会見の場でも、この「統計不正」に関わる記者からの質問に対し、僅か20分間に「事務方に聞いて」という逃げの回答を5回繰り返したという。根本氏の会見では、普段からこんなことが多いらしく、また昨年10月の就任以来、衆参の厚労委員会でも厚労相の言葉足らずの答弁で何度も審議が中断しているという。省内には「このままでは国会審議を乗り切れないのではないか」と不安視する声があるという。