【書評】韓国人が書いた「韓国人が借りたお金を返さない理由」

 

最近は韓国のマスコミも「韓国人の(何かの問題点)」という記事を書かなくなったが、かつては社会批判記事が結構あって、その中に欠かさず出てきたのが「親しい仲でも借りたお金はちゃんと返すべきだ」であり、セットで「保証人になるな」があった。連帯保証人制度は副作用が多過ぎ、2008年に廃止された。借金の申し込みをされるのは嫌なことだが、問題は返してもらえないことだ。

韓国の諺に「お金は、座ってやり、立ってもらう」がある。座る、立つ、は上下関係である。上の立場の人が座り、下の立場の人は立っていなければならない。お金を貸すときは貸す人が上だが返してもらうときはむしろ貸した方が下になってしまう、という意味だ。相手(貸した人)が下になってもらうという相応の対価が得られないと、返さない、というニュアンスがあるのだ。

わたしがお金を返すだけでは公正ではないお前がであることを示せ」と要求しているわけだ。9回お金を貸してやっても、10回目に貸してやらないと恨まれる。借りたお金はすでに「情」で支払ったから返す必要はない、と考えるのが韓国人で、お金を返せと攻め立てると、ほぼ決まった反応が見られる。

「私は悪くない。今まで『情』によってウリを支えてきた私に、たかがお金でこんな仕打ちは酷すぎる」の類いだという。問題は「返せ」と責めたほうがウリから孤立することだ。なぜお金で騒ぎを起こすのか、ウリが壊れるではないかと言われる。お金を貸した人に対しありがたいと思う人は誰もいない。モラルハザード韓国。嗚呼、日本に生まれて本当に幸せだ。

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