【書評】韓国人が書いた「韓国人が借りたお金を返さない理由」

 

韓国国会では「親不孝者防止法」なる法律が係留(通過も棄却もされていない)中である。俗に「親不孝者の食い逃げ防止法」と呼ばれている。親の財産を相続した子が、親をちゃんと扶養しない、虐待したりすると財産の相続をキャンセル(財産の権利を親に戻す)できるが、その条件を緩和する法案である。親不孝者が多すぎて、法による制裁を強化しなければならないという議論だった。

「息子は大泥棒、嫁は小泥棒、娘はかわいい泥棒、孫は強盗」というジョークが現実のものになった韓国。親不孝という言葉を人に話すこと自体、もはや気まずい世の中になった。「親孝行は契約でなんとかする問題ではない」としながら、「親不孝を法律で防止する」しかないという素っ頓狂な国家である。

韓国の若い世代の趣味文化は「アイドル」(韓流スターなど)「映画」(映画館で観ることに限られる)「オンラインゲーム」(パソコンとスマホ)だけ、50~60代の趣味は事実上「登山」だけである。趣味を楽しむ文化が育っていないから趣味にお金を使わない。ネット関係では世界一のインフラを持つと自慢している。だが、Amazonがない。その市場にお金が回っていないからだ。

韓国人は「お金」の問題に対しては、もはや解決を諦めているようにも見える。韓国の若者たちの不満は「なんで私は稼げないのか」ではなく、「なんで私は大金持ちの子に生まれなかったのか」なのだ。そして「お金は大好き、大金持ちは大嫌い」だ。韓国社会は本物の不幸に落ちているようだ。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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