バブル崩壊の時と違って、今、新築マンションを建築しているのは、大手ディベロッパーばかりだから、資金繰りに困って投げ売りするようなことはない、という話も聴きますが、市場の需要と掛離れた価格維持が、いつまでも続くとは私には思えません。
価格崩壊がどこで止まるのか。そもそも地価上昇と無縁だった地域には影響が及ばないのか。都心のタワーマンション等は本当に価格崩壊を免れるのか。これから、本当の話は、表には出てこないと思います。住宅の売れ行きが鈍ること、不動産価格が下落することは、日本の経済に大きな打撃を与えることですから。
どのタイミングで、どのマンションを購入するか、今は、自分で考え、自分で判断するしかない状況です。
共働き世帯は、駅からの距離重視で、駅から7分以内でないと売れないと言われている中、駅からバスで15分の新築500戸の物件の建築計画について先週、近隣マンションの住民から相談を受けました。しかし…図面を見ても、敷地内にびっしり立つマンションは、URの分譲団地のゆったりとした敷地の使い方と違って、あまり魅力を感じません。バス便物件なのに…。
売り出し価格はまだ分かりませんが、土地取得費は安くないし、地盤改良費もかかり、1住戸の面積が広いので、それ相応の高価格になるでしょう。売り出し開始は、ちょうど消費税10%になる前の駆け込み時期。完成は3年後。この物件、売れるのかな。いったいどんな人が買うんだろうと、そちらの方が話題になりました。
広い物件がほしいのであれば、近くに手ごろな価格の中古マンションがいくらでもあります。資産価値を考えるなら、予想される販売価格で購入できる駅近物件もあります。それでも、大手ディベロッパーは売り切るのでしょうね。ちょっと、お手並み拝見…の気分です。
3年後…オリンピック後の不動産市場はどうなっているんでしょうね。
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