営業には大きく分けてアウトバウンドとインバウンドの二種類あり、人によってそれぞれ得意とするスタイルは異なるのですが、わたしは圧倒的に後者でした。お客様もバカじゃないので、下手にゴリ押しなんてしなくても商品やサービスにどんなメリットがあるのかきちんと理解すれば契約してくれるんです。
そのためには信用が第一なので、たとえ会社から任された商品でも相手にメリットがなければ勧めませんでした。あくまで嘘のない誠実な姿勢が評価され、後に大きな取引に結びついたこともあります。
質問者さんのご経歴から拝察するに、商品開発、販促、マーケティングの次に海外向け営業ということは、より広い視野を持って欲しいという会社側の高い期待値が伝わってきます。
一つアドバイスするなら、今までは販促やマーケティング部で他社から売り込みを受ける側でしたが、今度は逆の立場になるわけですよね。であれば「以前の自分ならどういう売り込みだと受けたか」という顧客視点を持てば良いんです。他の営業マンはその経験がないので大きな強みとなり、自ずと抜きん出ることが出来るのではないかと思います。
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