朝倉 「ここまではご存じの方も多いんですけど、実はこの話には続きがあるんです。10年後にこの3人はどうなったか。
1人目は相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいました。2人目は、賃金は高いけど危険の伴う屋根の上で仕事をしていました。そして3人目は、現場監督として多くの職人を育て、出来上がった大聖堂には彼の名前がつけられたんです。
私はこのエピソードを読んだ時に、涙が出るくらい感動したんです。『これだ!』って。
自分は3人目のレンガ職人になりたい。教育を通して日本を、アジアをよくしたい。そして私の後も100年続いていく、志のある仕事をしたいと思ったんです」
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