よく聞くNG怒りワードは子どもに弊害しか与えない魔のフレーズ

 

1.朝起きられず問題が起きているタイミング

このタイミングで何を言われても、改善するには手遅れです。今から前の晩に戻ることはできません。

また、その日の夜の改善を期待するにも、朝イチのタイミングは不適切。相手は、これから園や学校で目の前のことに100%集中しながら、充実の1日を過ごす人。このタイミングで言って、12時間以上覚えておけというのは酷というものでしょう。

2.「だから言ったじゃない!」「10時過ぎまで起きてるから、こうなるんだよっ」などの言い方

いずれも、おっしゃる通り。子ども自身も、痛いほどよくわかっています。

ですが、そんな状況で傷に塩を塗りこんだり追い打ちを掛けたりとどめを刺すような声をかけることは、子どもが行動を改めるための励みには、絶対にならないことも事実です。

3.10時になっても寝ていないところを見かけたタイミング

やはり改善するには手遅れ。しかも失敗の現場を捕えて叱責することになるので、子どもを言い訳・逆切れ・人のせいへと追いやる危険性が非常に高いです。

それに、この時点から修羅場を始めたら、寝る時間はもっと遅くなりますよね(爆)。

4.「9時に寝るって言ったよね!?」「また明日起きられなくても知らないよっ」などの言い方

「9時に寝るって言ったよね」は、言い訳・人のせいを引き起こす魔のフレーズです。“言い訳の多い子”は、“言い訳”が多い子ではありません。“言い訳せざるを得ない状況に追い込まれてしまった経験”が多い子なんですよ。

子どもは、基本的に言葉を言葉通りに受け取るイキモノ。「また明日起きられなくても知らないよ」と言われたら、文字通り見放されたと感じてしまいます。見放されたと感じさせることは、早寝の習慣を身に付けるうえで何の役にも立たないどころか、弊害ばかり。

本当に子どもが生活リズムを改善できることを願うなら、「子どもが行動を改めやすいタイミング」「子どもが行動を改めやすい言い方」を考えて、接してあげることが大切です。

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