ではその、「子どもが行動を改めやすいタイミング」「子どもが行動を改めやすい言い方」とは、具体的にどんなものだと思いますか?
正解は1つではありません。
それぞれの家庭で、それぞれの子どもが実際に自分の生活リズムを適切に管理できるようになれる方法を見つけていくこと、目指してくださいね。参考に、私がうちの子に言うとしたら…の例をご紹介します。
<タイミング>
夜7時、夕食が済んだ頃。
(理由)
学校の宿題・翌日の持ち物の準備は済んでいて、あとやることと言えばお風呂、読書、父とじゃれて遊ぶ、くらい。このタイミングなら「やりたいこと」と「実際に今日やること」との整理ができて、就寝時刻を自分でコントロールできます。
<言い方>
「今朝、ゆうちゃん6時半に起きられなくて困っていたね」
「ゆうちゃんが機嫌悪くて、パパも悲しかったな」
「今夜はどうするか、自分で考えてみてもいいよ」
(理由)
最初の2行は、厳しい事実に触れてはいますが、あくまでも淡々と事実を述べているだけ。ああしろ、こうしろという命令や干渉が含まれていないので、子どもの反発を引き起こす心配がありません。
最後の一言の真の意図は、「今のうちに、自分で考えてみる」という選択肢を思い出させること。
もちろん、実際に子ども自身に考えさせ、その結論が何であれ、そのまま実践して翌朝結果が出るところまで見守る覚悟もした上で任せていますが。
※「自分で考えてみてもいいよ」は、ある程度大きい子ども向けの言い方です。1年生かそれ以下くらいの年頃なら、代わりに「今夜はどうするか、一緒に考えてみる?」と言うと思います。
そして、8時50分頃に「そろそろ寝るから付き合ってー」と言ってきたら、自分の他の用事は全部後回しにして、一緒にゴロゴロしてあげます。
「自分で考えて、9時前にお布団に入れたね」と努力を認めてあげて、あとは子どもの気が済むまで話を聞いてあげる、そして翌朝は、起きてきてすぐに「おはよう!昨日は自分で考えて早く寝たから、今日は6時半にバッチリ起きられたね!」と声をかけてあげる──そんな接し方です。
これはあくまで1つの例なので、そのままの応用は難しいかもしれません。ですが、皆さんの接し方のヒントにしていただけたら、私もうれしいです!
image by: Shutterstock.com