武田教授が暴露。「環境問題」は欧米社会が優位性を保つための策謀

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武田教授が暴露。『レジ袋は環境を破壊する』という真っ赤な大嘘」、「武田教授が激怒する、大嘘だらけの『プラスチック製ストロー有害説』」の2回に渡り、環境問題の「不都合な真実」を暴いてきた中部大学教授の武田邦彦さん。。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、「温暖化」と「持続性」の嘘を暴いています。

ヨーロッパ社会の優位性のために「環境」「規格」に順ずる日本人

現代日本の3大悪癖として、ごみの分別やレジ袋の追放、さらに程度の低いものとしてプラスチックごみの追放運動を整理してみましたが、このシリーズの最終回として、「考える力を持たない日本人」の例として「持続性」を取り上げます。さらに最近ではSDGsなどと英語で言って社会的な運動にしようとする試みが行われています。

日本の高度成長の後半、少し先を行っていたヨーロッパはアジアの急激な発展におびえていました。なにしろ、500年ほど前、ヨーロッパは急激に軍事力を高め、力で有色人種の国を植民地にしていきました。日本にも鉄砲の伝来、キリスト教の布教とポルトガル、スペインがやってきたのですが、当時の有色人種でヨーロッパと対等、もしくはより強い力を持っていた日本だけは、キリスト教の神父が虐殺されても、長崎の出島だけが開かれていても、強引に日本を植民地にすることはできませんでした

それから450年、ヨーロッパやアメリカは自分の力で豊かな生活をしてきたわけではなく、自分たちの人口の数倍の植民地の人たちが働いた製品や資源をタダで強奪して生活をしてきたのです。確かに豊かでしたから、その富を利用して哲学、文学、音楽、絵画などが発展しましたが、それは「有色人種に働かせるので自分たちは遊んでいられる」という状態からの成果だったのです。

しかし、20世紀後半の日本の発展、そしてそれに続く韓国、台湾という旧日本領、それに中国、インド、マレーシア、ブラジルなどの発展により、ヨーロッパは競争力を失い、かといってかつてのように軍事力で他国を圧倒することもできず、国際規格、環境問題、政治的圧力を利用するようになってきました。ISOなどの規格、スポーツのルール、電子機器の国際基準、リサイクル、生物資源の保全、温暖化、そして持続性社会の構築などは、いずれも「規格環境」という仮面をかぶっていますが、本当の狙いはヨーロッパ社会の優位性を保とうという策謀の一環なのです。

日本には紹介されていませんが、ヨーロッパにはその手の暴露本も多く、日本のマスコミを見ている人には意外なことが多いのです。日本でダイオキシン騒動が頂点に達しているころ、私はヨーロッパの学会のパーティーで多くの人にダイオキシンの毒性のことを質問しましたが、いずれも「あれは政治的なものだから」と話には乗ってきませんでした。彼らは知っているのです。

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