「しまむらパトロール」復活に賭けた、原点回帰しまむらの大改革

 

しまむらに何を学ぶべきか?

このしまむらの事例に、我々は何を学ぶべきか?まず、変化に敏感であること。自社の売り上げの漸減に素早く対応すること。そして、来たる消費税増税という外部要因への対応策を練る。

次に問題と課題を明確にすること。問題は深掘りしなければならない。売り上げ減少は、単なる事実であって、問題ではない。しまむらの事例では、売り上げ減少→店頭ディスプレイにより中が見えない→奥に顧客が来づらい→探すことをしなくなってしまった。というこの4つ目が真の問題だ。

そこで、課題として、顧客がお気に入りを見つけられるようにすること、特徴であった掘り出し物をしっかり並ばせることにたどり着いたのだろう。

考えてみれば、2016年型はどちらかといえば売り手目線。売り上げを上げるため、ついで買いを促すため、という目論見での施策に見える。

2020年型の改善・原点回帰は、「顧客が買い物を楽しくできることを追求」という意味で。買い手目線の陳列に戻している。

小売業では特に、お客様がその店に「行く理由」を明確にしなければならない。それも「値段の安さ」「セール」「割引」以外で。その意味でも、しまむらパトロールの復活なるかどうか、楽しみな改革だ。

image by: 掬茶 [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

理央 周この著者の記事一覧

ビジネス・仕事に大事なのは、情報のキモに「気づき」どう仕事に「活かす」かです。トレンドやヒット商品には共通する「仕掛け」と「思考の枠組み」があります。このメルマガでは、AI、5G、シェアリングなどのニュースや事例をもとに、私の経験とMBAのフレームワークを使い「情報の何に気づくべきか?」という勘どころを解説していきます。現状を打破したい企画マン・営業マン、経営者の方が、カタくなっている頭をほぐし情報を気づきに変えるトレーニングに使える内容です。

有料メルマガ好評配信中

  メルマガを購読してみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】 』

【著者】 理央 周 【月額】 ¥825/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 第2火曜日・第4火曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 「しまむらパトロール」復活に賭けた、原点回帰しまむらの大改革
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け