「失敗は成功の母」との名言を産んだトーマス・エジソンは、電球を発明するまでに1,000回の失敗を重ねたと言われています。諦めず何度もトライして、成功を掴んだのですね。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、成功に確実性を求めることの愚かさを論じ、なぜまず行動すべきかについて解説しています。
保証を求めず行動する
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
ある青年が、成功を夢見ていました。そこで、成功するには努力が必要だと考え、どのような努力が必要かを学ぶため、成功者のセミナーに参加しました。そのセミナーでは、成功するための目標設定の仕方を学ぶことができるものでした。
セミナーが終わり、青年は、講師のところに行き、次のように質問しました。
「この方法でやれば、必ず成功するでしょうか?必ず成功するなら、実践したいと思います」
講師は答えます。
「成功するかしないかは、あなた次第です。正しい方法で努力すれば成功するでしょう」
青年は考えました。
「うーん。成功する保証がないなら、時間の無駄ではないか。僕には時間を無駄にする暇はない。必ず成功する方法はないだろうか」
そして、友人のつてを辿り、事業で成功した社長と知り合うことができました。そこで、青年は、その社長と面会し、質問しました。
「必ず成功する方法はないでしょうか?」
社長は言いました。
「必ず成功する方法は、無限にある。どんな方法でも、諦めさえしなければ、必ず成功するだろう」
青年は考えました。
「そんな成功法則があるだろうか。曖昧すぎて、成功の保証がない。これでは実践できないな」
その後も青年は、必ず成功する方法を求め、色々な本を読み、セミナーに参加し、成功者にあって、研究をしていきました。そして、青年は壮年になり、ついには老年になってしまいました。その老人は、まだ成功法則を求めています。
この青年が成功しなかった理由は明らかですね。「成功する保証があるならやる」という思考をしていたためです。成功しない人の典型的な思考と言えるでしょう。自分の行動を見返りが明確でない限り、行動しようとしない、ということです。
行動を始めなければ、成功するはずがありません。事業でも、スポーツでも、何度も何度も失敗し、その失敗から学びながら成長し、最後に成功をつかむものだと思います。