当たり前だが否定的意見をシャットアウトする人はこれだけ損する

 

2週間後…。

社長 「広告はこんな感じでどうでしょうか?」

広告原稿を見ながら…

 「う~ん、イマイチ、モニターになる理由がよく分かりませんね。あと…割引、割引を出しすぎですよ。これだとふつーに安売りしてるだけですよ。どうして、今回はこのような特別価格でご提供できるのか?これをきちんと説明しましょう。そうでなければ、何の為のモニターか分からなくなるし、正式に購入してもらう為の道が閉ざされてしまいます」

社長 「そうですかぁ~、これでイケルと思ったんですが…」

 「ご納得頂けませんか?」

社長 「いやね、中久保さんの言うことはよく理解できますし、その通りだと思うのですが…前の商品では、この売り方で反応も良かったですし実際に成功しましたから…

 「なるほど。では、そうして下さい。でも、それじゃまた、恐らく前と同じで、ずっと同じことの繰り返しになってしまいますよ。それに、顧客層も今までとは違うという事も頭に入れておかないと。それから、モニターさんとのコミュニケーションを継続していくための準備もしていきましょう」

社長 「……」

 「まだなにかひっかかりますか?確かに前の商品が良く売れていたということも分かります。でも、その後、ジリ貧になったというご経験があるじゃないですか。今までのように広告頼りでずっと商売をしていけば自転車操業から抜け出せませんよ。せっかくの新商品で成長していくチャンスなんですから。1つの成功にしがみついていては、それ以上の結果は期待できません。今こそ、これまでの教訓を活かすべきだと思いますよ」

社長 「……。分かりました。よくよく考えてみたら、今まではそのような意見を言ってくれる人もいませんでしたから。やはり、このチャンス逃すわけには行きませんから、とことんやりましょう」

過去の成功事例にしがみつくということは、新たな発想や思考を自ら閉ざしてしまうということです。

自分と意見が合わない、価値観が合わないというものを無理に合わせる必要はありませんが、「そういう考え方もあるんだ~」というような耳を傾ける余裕を持っておくことで成長機会を逃すことは少なくとも減ってくるものです。

同じような価値観や意見の人といれば確かに居心地はいいですが、反対意見や価値観の違う人といれば、自分の知らなかった世界や考えを知ったり学ぶことができるのです。

御社では、成長、発展していくために過去の成功事例にこだわりすぎていませんか?そして、自分と意見が合わない人の意見や主張を聞く前からシャットアウトしていませんか?

■今日のまとめ

「自分とは合わない意見や考えにも耳を傾ける」

  • 周りを見て自分と意見が合わないな?と感じる人、なんだか苦手なんだよな~と感じる人の名前を列挙する
  • 列挙した人を思い切ってランチに誘ってみる
  • ランチ中の会話で感じたことをノートに書き出す

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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