貴方も動け。「自分で気づける社員」は育てなければ滅多に出ない

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自ら気づき人から指示を受ける前に行動できる「自分で動けるスタッフ」は、どんな現場でも重宝され、そして多くの上司がそんな部下を求めるもの。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、「何も言われず自分で動ける人はめったにいない」として、そのようなスタッフを育てるためにまず上司が気づくべきことを記しています。

自分で動けるようになるために

たまーにですが、お店の店長と話していると、「スタッフに自分で気づけるようになってほしい」といった声を聞くことがあります。要は、いろんな仕事がある中で、スタッフさん自身が気づき動いてほしいということですね。

簡単な話ではゴミが落ちていたら拾っておくみたいな話ですが、接客で言えば、お客様から言われる前に行動するとか上司から指示を受ける前に行動するといった話です。

そうなってもらいたい気持ちはもちろんよくわかりますし、そういう人材がいることでお店のレベルは上がっていきますから、お客様の満足度というものも変わってきます。

ただ、これを言うのは、スタッフさんが自分で気づいて行動できるようになるための教育をしている人でなければいけません。それをしていないのに、「自分で気づいて動いてほしい」というのは、少し違うのではないかと思います。

確かに、何も言われずに自分で気づいて動ける人というのはいます。それはこれまでの人生経験であったり、問題を発見して動くような経験を積んできた人たちです。

でも、10人スタッフがいたら、恐らくは、その内の1人いるかどうかくらいの話でしょう。そういう人ばかりを採用するという方法を取っているのなら別ですが、そうでもなく、スタッフに勝手に成長してもらおうというのは教育の放棄でしかありません。

店長などのマネージャー職や、教育係は、自分で気づいて動けるようになってもらうために教育をするのが仕事です。そしてその教育とは、指示命令だけでなく、学ぼうという姿勢を作るための問いかけや、意識を作るために気づきを与える工夫が常に必要とされます。

どれを取っても、相手が人間である以上は絶対の正解などはなくて、個人個人に合ったやり方が求められていきます。正直、そう簡単な話ではありません。

ですがそれでも、スタッフを育てることを諦めて、勝手にどうにかなってくれればと言い出してしまったら、もう誰も成長などしてくれることはありません。

常に工夫とチャレンジを続けてコミュニケーションを取り続けることで人は育っていきます。

もし、スタッフさんと関わっている時に、成長してもらうことがスタッフ任せになってしまっているとしたら、非常に危険な状態だと思ってください。それでは、いつまで経っても今のままです。

自分で動いてもらうために、何をするのか?自分自身への問いかけを忘れないようにしていきたいですね。

今日の質問です。

  • あなたが上司だとして、スタッフが自分で気づいて動けるようになるためには、どんな教育をしていきますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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