意欲が低下した子どものやる気を引き起こす「成功インタビュー」

 

3.3つの「ニン」

「やる気を持ちなさい」と言われたからといってやる気が湧いてくるものではありません。内的動機付け、つまり自らの欲求を成し遂げようとするからこそ気持ちが高ぶり、やる気になるのです。その欲求を刺激するために、成功も失敗も丸ごと「認」めることです。 また、人は「任」せられると、責任を持ってものごとに取り組もうとします。責任を持った事柄については、より良い状態にしようという心理が働くからです。これがやる気の種になります。

一方、親は子どもの言動を見て、早くしなさい、こうすればいいじゃない、なぜそうやるの?やろうか?などと、つい手や口を出してしまいがちです。親は子どものためを思ってのアドバイスだと思うことも、子どもにとってはただの小言です。 口やかましく言われれば言われるほど気持ちは萎えてしまいます。まずはぐっと言いたいことを「忍」んで子どもを見守ることが大切です。 「認、任、忍」の3つの「ニン」を念頭に子どもをサポートしましょう。

家庭教育アドバイス…「やる気を出すには行動を起こす」

やる気を引き起こすのは、脳の「側坐核(そくざかく)」という部分が働き、脳内物質が出るというメカニズムがあるからです。 この「側坐核」は「行動すると活発に動き出す」性質があります。つまり「人は行動をすればやる気がでる」のです。行動させるために親としてできることの一つに、「成功インタビュー」があります。 例えば勉強でやる気を出させたいのなら、子どもに今回の勉強で成功した自分になりきってもらい、インタビューします。

  • Q1.成功して一番嬉しいことは何?
  • Q2.一番大変だったことは何?
  • Q3.成功するまで頑張れた理由は?
  • Q4.成功して、これからどうしたい?
  • Q5.成功するためにしたこと、きっかけは何だった?

大切なことは、成功した自分をイメージすることと、Q5です。成功するために始めたことは何だったのか?親は、Q5に子どもが答えたら、「全部わかってるなら簡単!あとは行動するだけね!」と伝えましょう。 是非お試しください。インタビューに答えているうちに子どもの目が輝きだしてくるのがわかります。

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家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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