ついつい私たちはコミュニケーション不全の原因を、伝える側だけの問題に矮小化させてしまいがちですが、受け手が「この人は何を伝えようとしているのだろう?」とアンテナを張り巡らし、相手のしぐさ、表情、紡ぎ出された言葉、その一つひとつに込められた相手の“メッセージ”を受け止めようとする姿勢が必要不可欠です。
立場を超えた敬意なくして、満足のいく会話も、共通理解も、真のコミュニケーションも、成立しない――。岡部さんが、そんなコミュニケーションの真髄を教えてくれました。
なので今回当選したお二人と関わることで「私たち」が忘れかけている大切なことに気づかされることが増えるのではないか。そう思えてなりません。
障害を社会学では「社会が生み出すもの」と捉えます。医学モデルでは、弱者のために「特別枠」を作りますが、社会モデルではそれをしません。前者では問題を「個人」に、後者はそれを「社会」に向けます。
社会の窓から「障害とは何か?」を考えれば、多くの人の可能性が広がるのではないでしょうか。
みなさまのご意見もお聞かせください。
image by: MAG2 NEWS
※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年8月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
ページ: 1 2