長期ビジョンの中国
韓国は、ある面単純な国です。いつも日本を叩く。日本が反撃したら、大騒ぎして、国を挙げて「反日行動」をとる。わかりやすくて単純。
一方中国は、長期的で戦略的です。たとえば、1970年まで、「尖閣問題」は存在していませんでした。ところが、国連が調査したら、「尖閣の近海に石油がある」という結果がでた。それで、中国は、「じゃあわが国固有の領土にしよう」と決めた。泥棒ですね。
それでも、長い間尖閣が原因で日中関係が悪化することはありませんでした。問題が激化したのは、2010年の漁船衝突事件です。この時、中国は、「尖閣は我が国固有の領土であり核心的利益である!」と世界に宣言しました。そう、忘れてなかったのです。さらに、最近ではこんな情報がでています。
中国、高校の歴史教科書で尖閣の領有権強調へ
読売新聞オンライン 8/3(土)18:39配信
【北京=比嘉清太】中国で9月から使われる高校の歴史教科書に、沖縄県・尖閣諸島が古くから中国の領土であると強調する内容が記述される見通しとなった。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語版)が2日、伝えた。尖閣諸島の領有権に関する主張をさらに強化する狙いがあるとみられる。
「ウソも100回いえばホントになる」「ウソも教科書に載せればホントになる」ですね。
皆さん、今日本では「韓国バッシング」で大盛り上がりです。「戦術的問題」で盛り上がりすぎて、「戦略的問題」を忘れないよう気をつけてください。「戦略的問題」とは、中国に関わることです。今注意しなければならないことは4つです。
- 「タンカー防衛有志連合」の要請を無碍に断って日米同盟が崩壊にむかう(参加すべきです)
- 北方領土を返さないロシアに感情的反応をし、日ロ関係がさらに悪化する
- 日韓関係がさらに悪化し、断交状態になる(東アジアは、中ロ北 対 日米韓 が対峙していますが、日韓対立で日米韓が分断されれば、中ロは大喜びです)
- 中国にだまされて接近しすぎ、米中覇権戦争で中国側について破滅する(常に アメリカ >>>> 中国であることを忘れないようにしましょう)
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