現役30年のアナウンサーが実践。「んーーー」で磨く自分の「声」

 

このように、呼吸と発声と発音は三位一体で互いに影響しあうため、個別に理解しようとすると、わかりにくい部分もあると思います。まずはこの「んー」の声に、母音や子音を載せていくという感覚を身につけてください。

最後にもうひとつ、高低の発声もやっておきましょう。上記の口を閉じたままの「んーーー」の発声をしながら、その声を高くしたり低くしたり、連続でやってみてください。

音が響いている喉の奥の個所が、違うことがお分かりになりますでしょうか?高い音では、喉の奥の上部、低い音では、喉の奥の下部、深いところが響いていますよね。当たり前みたいなことなのですが、自分自身の発声を知るということは、どこが響いているかを知ることでもあります。

男性の方なら特に、低音を響かせたいと思うかもしれませんね。あなたが低音を出そうとする時に、本来響くべき部位は、その部分なんですよね。

そして、高低高低高低高低と、喉の奥の響かせだけで、出し分けてみてください。スムーズに変換ができますか?この練習だけでも、自分の体が本来備えている声を磨くことにつながりますから、ぜひ日常的にやってみてください。

口を動かさないでできますから、私は電車など音が大きい乗り物に乗っているときに、こっそりやっています(笑)

image by: Shuttesrstock.com

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アナウンサー歴30年、極限の環境で話し続ける著者が、実体験から会得した「話し方のコツ」を理論化。人前で話す必要がある人の「もっと〇〇したい」に、お答えしています。一般的な「話し方本」には無い情報満載。

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