NY在住日本人社長がスコットランド旅行で遭った数々の意地悪体験

 

教会を出ると、そこはいちばん賑やかなストリート、ロイヤルマイル。多くの観光客とストリートパフォーマーが集まってきていました。そのあたりのカフェに入り、カプチーノを注文し、ぼーっとその様子を眺めていました。そのうちかなり眠くなってくる。時計を見ても、まだチェックインには数時間あります。

でも、あのあと1~2時間は経過してるので、またホテルに戻ることに。受け付けの、気のいいお姉さん、僕の顔を見て、聞いてきます。 「May I help you?(ご用件は?)」…え、いや、さっき…早めのチェックインをお願いしたんだけど、ほんのついさっき。気のいい笑顔は、さっきと同様。そしてさっきと同じセリフ「アメリカからの旅行者は(時差の関係上)みんな大変よね。わかった、部屋を掃除次第、すぐにチェックインしてもらうわ。でも、あいにくまだ準備できてる部屋が今はないの」……。

まるで初対面みたいに言われます。でも声のトーンも、笑顔も感じいい。また1時間後に時間をつぶして、戻って来るもまったく同じ対応。

「May I help you?(ご用件は?)」から始まり、同じセリフ「アメリカからの旅行者は(時差の関係上)、みんな大変よね。わかった、部屋を掃除次第、すぐにチェックインしてもらうわ。でも、あいにくまだ準備できてる部屋が今はないの」……え、ひょっとして、この人三つ子?家族経営で全員別人としゃべってる、オレ?

正規のチェックイン時間まで、結局残り1時間。仕方なくロビーで待つことに。寝てないのでこれ以上歩き回る元気もない。ソファでうつらうつらしていながら、時計を見ると、チェックイン時間を過ぎています。

お姉さんはすぐそこ5メートルの距離。普通の声のボリュームで僕を呼ぶことができる距離。受付に行くと、またMay I help you?(ご用件は?)」……三つ子じゃない。同じ人間。結局、これが最初に本格的に話した最初のスコットランド人でした。

ここから先は、メルマガ読者にだけしか話せない心情を書きます。ブログじゃ絶対に書けない。このあと数日にわたるスコットランド滞在で、現地のスコットランド人は誰一人助けてくれませんでした。これは世界でも非常に稀なことだと思います。スコットランド人、スコットランド在住日本人、スコットランド大好き日本人に知られたら、炎上間違いないので、ここだけの話。

ただの観光で、出会った数十人なので、データは少なすぎるかもしれません。確かに、ニューヨークに観光にきた日本人がニューヨーカーの悪口を言えば、僕もアタマにきます。おまえの体験だけの話だろう、と。ただの観光の時だけでなにがわかる、と。

でも、確かにデータは少ないかもしれないけれど、世界一、思いやりのある人種で出来た国ニッポンで生まれ、世界一お節介の集まりニューヨークで暮らす僕には、ちょっと、あまりに閉鎖的で、排他的な、そんなカルチャーに思えてしまったんです。この後、数日にわたるスコットランド紀行、たまたまかもしれないけれど、とにかく、意地悪な人にあたりまくりました(笑)

くどいようですが、もちろん、あくまで僕自身のたった5日間だけの、ただの観光の話です。実際に暮らせば、また違う側面も見えてくるかもしれないし、もちろんいい人だっていっぱいいると思います。でもイングランドや、あのアイルランドですら感じなかったストレスをここから数日間、感じ続けることも、また事実でした。

print
いま読まれてます

  • NY在住日本人社長がスコットランド旅行で遭った数々の意地悪体験
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け