憧れのネス湖でNY在住日本人社長が出会ったモンスターは「人間」

 

実は、ネス湖では、水温とプランクトンの数から大型の爬虫類、両生類が、つがい、で棲息できないと化学的に明らかにされています。水生生物学的に100%いないと立証されていることは来る前から知っていました。知ってて来た。言い聞かせに来た。どうやら、運に頼れずとも、ここから自力でやってかなきゃ、みたいです。来てよかったと思いました。

スコットランド人にとって、イングランドにも、アイルランドにもない自分たちだけのものが、ネス湖に住むモンスターでした。彼らにとってのアイデンティティーでした。そんな歴史が生んだ副産物と、民族の誇りが生み出した伝説は、リアルな恐竜の生き残りよりもずっとロマンがあると思うのです。

世界の都市にひとり旅したいつもの恒例行事、ニューヨークから持参したマルちゃんの「赤いきつね」をネス湖の湖畔、ネス湖を見つめながら、ひとり食べました。世界のあらゆる都市で、世界一好きな赤いきつねを食べてやろうと思っています。

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朝になり、一晩中、出しっ放しだったシャワーの水はやっと透明に近くなりました。まだ完全透明とは言い難いけれど、これ以上シャワーを浴びられない方がキツイと思い、うっすら薄茶色のシャワーを浴びて、ロッジの受付まで鍵を持って、チェックアウトします。

昨日のおばあさんとは違う、受付の背の高い紳士風のお兄さんに、エキジビションセンターに行くためのタクシーを呼んでもらうようお願いします。彼は丁寧に電話をしてくれたけれど、どうやら、まだ留守みたい。ひょとしてこの村のタクシー会社って、ひとりで経営してるのか?

エキジビションセンターに行くのを諦め(だって歩いていける距離じゃないし、タクシーしか交通手段ないし、そのタクシーが二日続けて留守(笑)だもの!)気持ちは正直にいうと、「とっとと、この村から抜け出したい!!」になっていました(笑)あれだけ憧れ続けたネス湖なのに(笑)

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コテージ隣の唯一のお土産ショップが隣接されているホテルまで歩きます。ここからは駅までのバスが出ているはず。時刻表を見ると2時間に1本。仕方なく、ホテルの駐車場に面した目の前のネス湖をまた眺めながら、バスをずーっと待ちます。一体、結局、何時間、ネス湖眺めてんだ(笑)

時刻表通りなら、まだ1時間はある。高架下をくぐり、最後にネス湖の入江まで歩き、湖の水を触ります。ネス湖って触れるんだ!とちょっと感動し、来てみないとわからないことっていっぱいあるなぁとか考えていました。図鑑には書いてなかった。

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