4年に一度のラグビーワールドカップが今年は日本で開催され、連日その熱戦の模様が報道されています。とは言え…、ラグビーのルールに不安がある、という方も少なくないかもしれません。そこで!今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、ラグビーの基本的なルールをレクチャーしてくださっています。
ラグビーを楽しもう
4年に一度開催されるラグビーのワールドカップが、今年は日本で開催されています。日本は初戦のロシア戦で見事に勝利。大いに盛り上がっていますね。
ラグビーは激しいぶつかり合いの中でボールを繋いでいくというスポーツでとても見応えがあるのですが、一方で「ルールがよくわからない」「何かあるとすぐにぐちゃぐちゃしている」というイメージを持っている方も多いようです(私の母もそうですが)。
細かいルールや作戦の妙味までわからなくても、基本的なことだけでもわかると、かなり楽しみ方が変わってきます。せっかくのいい機会なので、少しだけご紹介しましょう。
まず、ラグビーはサッカーやアメリカンフットボールとも同様で「陣取り合戦」のスポーツで、相手チームの陣地に攻め入り、ゴールにボールを入れたら得点が入る、というのが基本です。サッカーの場合はゴールポストにボールを蹴り込むのですが、ラグビーは、ゴールラインより向こうに持ち込んで、地面にタッチさせます。そしてこれを「トライ」と呼んでいます。
トライをすることで5点、得点できます。トライには「相手チームの反則がなければほぼ間違いなくトライができていた」と認められた時に与えられる「ペナルティトライ」というのもあります。これも5点です。
また、ゴールキックによる得点もあります。ラグビーのゴールラインにはH型のゴールポストがあります。このH型の中にボールをキックして入れることで得点できます。
トライを決めた後に、トライしたチームがゴールキックを決めるとさらに2点追加になります。これをコンバージョンゴール、と言います。
他に、相手チームの反則に対して得られるゴールキック(これをペナルティゴールと言います)や、通常のプレー中に、ボールを一旦地面に落として、跳ねたボールを蹴ってゴールに入れることで得られるドロップゴールというのもあります。これはどちらも3点です。
得点のパターンはトライかキック。トライなら5点。キックは3種類あって2点か3点。このバリエーションは、作戦にも関わりますね。トライを狙って一気に追いつくか(引き離すか)、接戦だからまずはキックで得点を稼ぐか、などなど。点数の違いを知っておくとそういうのもわかります。
まずはラグビーは陣取り合戦で、相手のゴールラインにボールを持ち込むためにぶつかり合い、ボールをパスし、繋いでいっているんだということを頭に入れておいてください。
そして、前半後半40分ずつのハーフ制で行われます。間の休憩は10分間。また選手の怪我などで「ロスタイム」があった時には、審判の判断で1~3分程度の加算があります。基本的には延長戦はありませんが、今回のワールドカップの決勝戦では、所定の80分の試合時間が終わっても同点の場合は、10分ハーフ(20分)の延長戦があります。それでも決着が着かなければ…そこは、そうなった時の解説を聞くことでいいでしょう。
まずは
- ラグビーは陣取り合戦だ
- トライとキックで得点する
- 40分ハーフだ
ということだけにしておきましょう。
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