10年で年商が2.3倍に。「神様」の声が商品開発のアイデアになる

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さまざまな企業で参考にされている「お客様の声」ですが、時としてそれは大きな利益を生み出すきっかけにもなります。今回の無料メルマガ『販促アイデアと経営活性化』では著者で販促専門家として活躍中の前沢しんじさんが、そんな「お客様の声」を年商アップに繋げたとある精肉店チェーンの試みを紹介しています。

お客様の声は神様の声。アイデアの宝庫!

筆者の販促顧問先の精肉店チェーン店の話。

あるお客様には高校生の息子がいて部活をやっているので食欲が旺盛。「かあさん、おれ焼肉食べたい」とよく言うが牛肉は高いし何回もたくさんは買えないと店長に言った

店長は考えた。

これまでの「焼肉」の先入観をなくして考えてみよう。つまり、赤身、バラ、ロースというくくりでなく、若い人がジュージュー焼いて、もりもり食べられること。ごはんに合うこと。そしてなにより安さ100g250円くらいでおさめたい。

赤身を基本に、脂身を多めにカットする、ひとくちサイズの手切り焼肉。そうだ、ネーミングは焼いた時のジュージュー感をイメージして「パンチ焼肉」だ。価格は平日100g250円特売で198円!!

爆発的に売れた。

和牛とホルスタインの掛け合わせである交雑牛は、和牛のこってりさとホルスの淡泊さがちょうど程よくミックスして脂身がとても旨い。そこをウリにした。脂身が多いのが却ってウリになった

おまけにこれまでならカットして除外していた脂身が売れることでロス対策としても大きな成果をあげた。

この店は雑誌『月刊商業界』にも紹介させていただいたが、およそ10年で売上げが年商7,000万円から2.3倍の1億6,000万円に、粗利益も当初25%が40%まで伸びて超繁盛店に生まれ変わった。

上の「パンチ焼肉」はほんの一例で、お客様の欲しがる商品を積極的に開発して売り込めば繁盛店になれるという見本です。つまりお客様の声こそ最高の商品開発のキッカケになるということです。

image by: Shutterstock.com

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30年以上の販促・営業企画の経験から「こうして売上げを伸ばした!100のアイデア」というテーマで、実際に行った実例を具体的に紹介します。販促以外にも経営活性化に役立つアイデアがたくさん。前沢しんじの販促ビジネス本はアマゾンや大手書店でランクイン。雑誌「月刊商業界」にも販促特集などを執筆しています。

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【著者】 前沢しんじ 【発行周期】 ほぼ 週刊

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