冬になると、暖房による乾燥、朝晩の寒さが、室内で生活しているペットの体調に異変をもたらします。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、冬に起こりやすい2つの病気について、症状と原因、家庭でできる予防法や対処法を教えてくれます。
寒さとともに出てくるペットの「病気」
冬になると犬と猫の体調にも様々な変化が生じてきます。室内でくらしてるペットたちにとっては、寒さだけでなく家の中の暖房による乾燥や寒暖の差が体にとって負担となることがあるんです。よって、冬に起こる病気も多いのが事実です。
冬によく見られる病気としては「皮膚炎」「関節炎」が主に見られます。この2つの病気と予防について、お話しさせてください。
「皮膚炎」「関節炎」の病状と家庭でできる予防法
まず、冬に起こる「皮膚炎」の予防です。人間同様、暖房などによる「乾燥」をどうするかです。ファンヒーターなどの影響で、乾燥した温風が直接皮膚に当たることが原因で「乾燥肌」になる事もあります。
乾燥しないように「保湿」を心がけてください。動物用の保湿ローションも売られています。そういったものを利用する事もいいと思います。
あとは「関節炎」です。寒さにより、血管は収縮し血液の流れが悪くなります。血液によって運ばれる酸素や栄養が筋肉にも行き渡りにくくなり筋肉が「固く」なります。
痛みがあるときには、安静に関節を休ませることが重要です。あとは、温めたり、関節を軽くマッサージしてあげると血行が良くなる場合もあるので、やってみる意味が大いにあると思いますので、是非実行をしてみてください。
●まとめ
動物は「寒い」と人間のように話せません。飼い主さんが代弁してあげる必要があります。SOSを必ず出していると思いますのでそれを感じてあげてほしいです。健康にこの冬を乗り越えてほしいですね。
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