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台湾問題

中国の習近平国家主席は、BRICS首脳会議でブラジル訪問時「台湾に1国2制度を引く」と発言した。香港は1国2制度を廃止して中国共産党支配体制にして、台湾を「1国2制度」にするというのだ。

台湾の蔡英文総統の独立志向が強いと見て、習主席は台湾を統一する方向で、軍を動かすことを覚悟した可能性が高い。このため、国産空母を台湾海峡に入れたり、爆撃機を国境近くに飛ばしたりなどの軍事的な圧力を台湾にかけ始めている

1月11日に台湾総統選挙があるが、香港の民主主義を止め共産党支配下に置くなどの中国の行為で、独立志向が強く出て、蔡英文総統の当選が確実視されている。このため、サイバー攻撃など中国の攻撃が続くことになると見る。ここでも米中対決は続くことになる。そして、中国が台湾に出てくるなら、台湾国民も日本への移住を考える可能性が高い

香港市民は、香港の自由を奪われて、台湾に移住する人が多いが、そこも中国から支配される危険性があり、最終的には日本への移住となる可能性も出ている。

香港の金融機関、ヘッジファンドなどに対して、東京へ来ないかと小池都知事を筆頭に都職員が勧誘しているというが、シンガポールに行くか東京に行くかは、その優遇処置いかんであると思う。日本に来るように小池都知事は、頑張ってほしいものである。

日本が安住の地

日本は古代から、中国や近隣地域の紛争や王朝滅亡時、その亡命先であったが、今後は、中国や北朝鮮などの独裁主義国からの攻撃で香港、台湾、韓国などの自由主義国から、多くの自由を愛する人たちが日本に移住してくる可能性が高いことになる。

今までも、日本の縄文文化に新しい文化を足してきたのは、この周辺諸国から来た知的水準の高い移民たちである。

昔は江南から呉の王族が呉服やコメを日本にもたらし、百済・新羅から秦氏や百済王族・貴族が土木建築技術、絹織物や仏教・書物をもたらし、高句麗から王族が開墾技術を持って、埼玉県の高麗に来たし、南宋の王族・貴族たちが鎌倉・京都五山文化として書院造り、精進料理やわび・さびの芸術を、日本にもたらした。このように、日本文化の多くは移民と共に入ってきたのである。

そして今、日本が人口減少時に、再度、中国の圧力で東アジアから多数の移民が来る可能性が出てきた。昔の状況と同じような時代背景になってきたようである。

このように移民たちが来るための安住の地にするためには、日本は、中国から攻めることができないような安全保障上の守りを確実にしておくことであり、もう1つが、移民受け入れ体制を整えることである。憲法改正も必要であり、軍事費増額も必要であろうと思うが、どうであろうか?

さあ、どうなりますか?

image by: 대한민국 청와대 - Home | Facebook

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