いよいよ冬らしい気温の日が増えてきましたが、この時期は、必要な体温を維持する工夫が大切になるとメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生は訴えます。体温維持に効果的なのはたっぷりの睡眠とほどよい運動で、のぶ先生が最近オススメしている「ダイナミックフラミンゴ」という運動を紹介しています。そして、必要な体温を保てているか「顔色と表情」で判別する方法も教えてくれます。
カラダは温かいのが基本
【必要な体温を維持する】
日本人は欧米人よりも体温が低いと言われています。食習慣や生活習慣が変われば、必要な体温や血圧などが違っていてもいいんじゃないかなぁと思います。
東洋医学では、民族ばかりか、各家庭で個人差があって当たり前と考えます。肉体労働をする人と頭脳労働する人、子供と老人、男女の差でカラダに必要な働きは人それぞれ。必要な体温が保てていることが、そもそも大切、ということです。
【必要な体温の目安】
人それぞれの体温ですが、身体機能や精神状態が楽に働ける体温はいつも維持しておきたいですね。わかりやすい目安が「顔色と表情」です。
「顔色」…健康的な肌色から少しピンクがかっているくらいの顔色が、健康的な体調を維持できている「血流」の目安です。もし、白みがかっていたり暗かったりすると、血流量が不足していることを意味します。
「表情」…目に力強さを感じるくらいまぶたがパッチリ開いて、口元の角がキュッと上がっているくらいの明るい表情でいるのが、心身ともにリラックスしているよい体調を保っている目安です。
もし、表情が曇っていたり、まぶたや口角が下がって見えるようなら、心身の働きが不活発な証拠。運動不足やストレスや内臓機能低下も関係あるかもしれません。
【カラダは温まることで活性化する】
体内の深部体温が、内臓機能をゆとりを持って支えられるくらいを維持するためには、たっぷり睡眠と、ほどよい運動を心がける必要があります。特に冬場は体温が下がりがち。「顔色」や「表情」もよい状態を維持し続けるのは難しいですね。
日頃から運動習慣のある人はよいのですが、寒いとついつい運動不足でカラダが不活発になり体調不良や精神的落ち込みをひきおこしやすくなります。必要なのは、まず体温を下げないこと。
上がり過ぎた体温は汗をかけばすぐに本来の体温まで冷却が可能です。でも、一度下がってしまった体温を高めるには、一苦労。冷えが極まるとカラダは勝手に発熱して、風邪のような症状をひきおこすこともあります。
毎日のたっぷり睡眠で体温を朝から高めて、カラダのこわばりを感じるところはしっかり保温して、可能ならチョビット運動を心がけながら過ごせるといいですね。
太ももを刺激する運動は代謝を高めて、内臓機能や免疫系統を活発にしてくれます。片膝を高くあげて片足立ちで1分過ごす「ダイナミックフラミンゴ」は、ここのところ患者さんにもオススメしている運動です。
手軽に体幹部まで刺激して、良い姿勢にリセットできる運動として効果的です。ちなみにぼくは、毎日の歯磨きの時にやっています。
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