商品販売において、リアル店舗にせよネット販売にせよ、他店と同じようなやり方で顧客の心をつかむことができるはずもありません。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、中高年に人気の「いちやまマート」などの事例に取り上げつつ、繁盛店の創意と工夫を紹介しています。
【参考記事】● 合成着色料をなくせ。地方スーパー「いちやまマート」のブレない信念
中高年をサポート
山梨を中心に展開するスーパー「いちやまマート」。このお店は、中高年にとって、なくてはならない存在となりつつあります。
このお店のテーマは、「健康」。「減塩」「糖質カット」「無添加」……など、身体を気遣う年代になった中高年をサポートする品揃えをしています。
たとえば、お弁当コーナーで謳っているのは、「糖質カット」。干物は、「減塩」。子ども向けお菓子は、「国産小麦」。プライベートブランドのテーマは、「無添加」。
扱う商品のすべてにおいて、「安心・安全」をチェックした上で、販売しているのです。
塩分や糖質を制限されている人は、できるだけ自分や家族が調理したり、減塩や糖質カットの調味料や食材を探さなければいけませんでした。しかし、このお店なら、それらの商品が揃っているのです。
これが、どれほど大きな意味を持つことかは、当事者でなければわからないことですが。素晴らしい取り組みです。困っている人を助けることが、商売繁盛に繋がっているのです。
ポップコーン意外な活用法
あるお菓子メーカーでは、ネット通販購入者へのおまけとして、ポップコーンをつけています。
そのポップコーンのプレゼント方法がユニークなのです。送るお菓子の「緩衝材」として、透明な袋に入ったポップコーンを入れているのです。
荷物を開けたお客さまが、ただの緩衝材かと思ったら、ポップコーンだった、という“オチ”なのです。これは驚きますよね。
このことが話題となり、他メーカーからの「緩衝材」としての注文も増えたそうです。素晴らしいアイデアです。
image by: Prateep oun / Shutterstock.com