プロが伝授。わかりにくい年金加入月数の計算を超簡単にする方法

 

コツさえ覚えれば平成も令和も大丈夫

じゃあ、平成16年8月から令和8年2月までの月数は何ヶ月か??

平成は31年4月30日まで存在しますがそれは無視して、平成は30年までとします。だから、平成30年-平成16年=14年と、令和の8年間を足して22年間。

  • 22年×12ヶ月=264ヶ月
  • 264ヶ月-5ヶ月(←令和8年の3、4、5、6、7月の5ヶ月を引く)=259ヶ月

これだけ。西暦なら2004年8月から2026年2月だから、2026年-2004年=22年-5ヶ月=259ヶ月としてもいい。まあ…好きなほうで月数を数えてもらえればと思います。

ただ、日本は元号の歴史は大事だから、和暦と西暦どちらでも月数計算ができるといいですね!慣れたら何の苦労も無いので、この記事でマスターしてしまいましょう^^ 月数を数えるのが楽になったら年金はグッと楽になります。

ちなみに「平成は31年4月まであるけん、平成31年中に生まれた人はどうするんか!?」と思われそうですが、それはそのまま使うといいですね。さっきの平成16年8月からなら平成31年3月までとしたら、31-16年=15年(180ヶ月)-4ヶ月=176ヶ月ですればいいかなと思います^^

たとえ、平成31年を令和とみなしても平成16年8月から令和元年3月までは、(30年-16年)+1年=15年-4ヶ月=176ヶ月になるので問題はないです。

追記

最後にもう一つ押さえてほしい事があります。

月数計算の時、例えば昭和56年7月16日に会社に入社して厚生年金加入してから平成18年3月20日で退職した場合の月数は何ヵ月でしょうか?

日数が出てきましたよね。

でも年金の場合は日数では計算せず、月単位で見ます。とりあえず月数を数えると、昭和63年-56年=7年(84ヵ月)と、平成の18年間(216ヵ月)で、合計300ヵ月。

3月20日というような、退職日が中途の場合は「3月」は厚生年金月数に含めない。よって、余った6月、5月、4月、3月を引くと300ヶ月-4ヶ月=296ヶ月が加入期間となる。

しかし、3月31日の月末退職の場合は3月も含む。これは退職日(3月31日)の翌日(4月1日)に年金資格を失う(喪失日という大事な日)ので、「喪失日の属する月の前月までが加入期間」という決まりがあるから。これは超重要なので覚えておいてください^^
それでは今日はこの辺で!

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佐賀県出身。1979年生まれ。佐賀大学経済学部卒業。民間企業に勤務しながら、2009年社会保険労務士試験合格。
その翌年に民間企業を退職してから年金相談の現場にて年金相談員を経て統括者を務め、相談員の指導教育に携わってきました。
年金は国民全員に直結するテーマにもかかわらず、とても難解でわかりにくい制度のためその内容や仕組みを一般の方々が学ぶ機会や知る機会がなかなかありません。
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