雲隠れ3議員にボーナス数百万。憲法より先に議員報酬を改正せよ

2020.01.23
 

さて、このバカップルが国民のヒンシュクを買った最大の原因は、辞任会見の場で「説明責任を果たす」と言ったまま夫婦で雲隠れし、国会に一度も顔を出さなかったのに、年末に歳費やボーナスが全額支給されたことでした。昨年12月10日、河井克行と菅原一秀には323万6,617円、河井案里には194万1,970円のボーナスが支給されたのです。

その上、この3人は1日も働いていないのに、毎月の歳費129万4,000円と文書通信交通滞在費100万円が満額支払われました。合計すると、河井克行と菅原一秀が553万617円、河井案里が423万5,970円です。1日も働かなかっただけでなく、説明責任も果たさずに逃げ回っていたのに、わずか1カ月でこの収入です。もちろん、原資はすべてあたしたち国民の税金です。

日本の国会議員の報酬は、世界的に見ても極めて高額ですが、甘利明の仮病しかり、一度も国会に出ずに雲隠れしている間も、毎月の歳費と文書費で約230万円も支給され続けているのです。その他にも、毎月65万円の立法事務費や議会雑費なども支給されているのです。各国の国会議員の1年間の報酬を比較したランキングで、最も新しい2019年の一覧を見ると、日本の異常さが分かります。もとの一覧はUSドル表示でしたが、分かりやすくするために日本円に換算して紹介します。

1位 シンガポール 9,500万円

2位 ナイジェリア 5,140万円

3位 日本 2,947万円

4位 ニュージーランド 2,100万円

5位 アメリカ 1,862万円

6位 イタリア 1,533万円

7位 オーストラリア 1,512万円

8位 ドイツ 1,426万円

9位 カナダ 1,398万円

10位 オーストリア 1,261万円

11位 ノルウェー 1,165万円

12位 アイルランド 1,137万円

13位 オランダ 1,113万円

14位 イギリス 1,095万円

15位 デンマーク 1,076万円

16位 フランス 1,055万円

17位 ベルギー 1,043万円

18位 ロシア 998万円

19位 フィンランド 955万円

20位 スウェーデン 925万円

日本の国会議員の歳費は月額約129万円、夏と冬のボーナスが計約635万円なので、合計すると約2,188万円です。この一覧には2,947万円となっているので、これは「その他の手当て」も加えた試算なのだと思います。しかし、そうであれば、日本の国会議員は文書通信費だけで年間1,200万円も支給されていますし、立法事務費は年間780万円、これだけで約2,000万円も上乗せされます。他にも複数の手当てがあるため、日本の国会議員の報酬は、年間約4,500万円と試算されています。

その上、国会議員になると3人まで秘書を雇うことができるようになり、その費用もすべて国から支給されるのです。秘書1人の給与は平均年1,000万円なので、3人雇えば3,000万円です。つまり、日本の国会議員は、表向きの報酬は年間に2,000万円台ですが、実際には約4,500万円も支給されている上に、秘書まで入れると国会議員1人に対して税金が約7,500万円も使われているのです。

経済産業大臣を辞任した菅原一秀は、自分の雇っている秘書3人から、毎月の給料日のたびに「1人10万円」を寄付という形で巻き上げていたという疑惑が浮上しています。複数の元秘書が証言していますので、これは事実でしょう。百歩ゆずって、自分が給料を支払っていたのならともかく、秘書の給料は全額が国から支給された国民の税金で、自分は1円も払っていないのです。それなのに毎月10万円ずつ巻き上げていただなんて、不良のカツアゲよりタチが悪いと思います。

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