失敗を恐れるがあまり、行動することを躊躇してしまう…。しかしそれでは人間的成長は望めません。そんなループから抜け出すためにはどのような考え方が友好なのでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原誠さんが、「行動」と「自尊心」の関係性を解説するとともに、自尊心をコントロールすることの重要性について説いています。
ゴジラを飼いならそう
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
先日、映画でゴジラを観ました。ゴジラは、人間の力では、どうにもできない怪獣です。人間に害を及ぼすこともあれば、他の怪獣をやっつけて、人間を救うこともあります。
ところで、私たちの「自尊心」も怪獣のようなものです。コントロールしようと思っても、そうそうできるものではありません。私たちに害を及ぼすこともあれば、成功に導くこともあります。たとえば、何か新しいことにチャレンジしようか、と思い立つとします。そんな時、
- 失敗したら、どうするんだ
- 成功する保証は、どこにある
- 成功したアイツは、金があって高額のビジネス塾に通えたからじゃないか
- 自分は仕事の融通が利かないから無理だ
などと、やらない理由を考えることがあります。この否定的な考えは、自尊心から来るものだと思います。
- 努力して失敗したら、自尊心が傷つく
- 成功しなかった場合、成功した他人と比較して自分が劣っていると感じると自尊心が傷つく
- そのため、先回りして失敗しても自尊心が傷つかないよう言い訳を考えておく
その結果、「行動を起こさない」ということになります。
もちろん、何か「結果を得る」には、「チャレンジする」ことが必要であって、チャレンジしない人が結果を得ることはないわけです。
では、どうすれば、自尊心を傷つけずに物事にチャレンジすることができるでしょうか。この言葉を聞いたことがあるでしょう。
私は失敗したことはない。うまくいかない方法を「発見」したのであって、成功したのだ。
(トーマス・エジソン)
エジソン氏が、自尊心というゴジラが暴れ出さないように上手にコントロールしていることがわかります。
何事をも常にポジティブに捉えると、自分の行動を自尊心に邪魔されなくなります。ソフトバンクグループの孫正義氏が、髪が薄くなったことを指摘され、ツイッターで、「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」とツイートしたのも有名です。このくらいのレベルになると、ほとんどゴジラを飼い慣らしていると言えるでしょう。コツは、ネガティブな考えが出てきた時に、
自分に質問することです。
「これを、ポジティブに捉えるとしたら、どういう考えになるだろうか?」
「失敗をあえて成功だったと考えるなら、どの点をどの角度から見たらいいだろうか?」
質問を学ぶには、以下の本を参考にしてください。
『人生を変える「質問力」の教え』(WAVE出版)
今日は、ここまで。
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