日本からの心ない連絡も。新型肺炎に揺れる上海で今起きている事

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とうとう死者数が1,000人を超えてしまった新型肺炎ですが、現在の中国国内はどのような状況なのでしょうか。今回の無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』では日本人著者のジンダオさんが、ご自身が住んでいる上海の様子を詳しく紹介してくださっています。

続報。新型コロナウイルスを気にしつつ日常生活を送る上海の様子

上海8日曇り。前回の上海の状況から数日が経過しましたが、少しばかり変化があったので中国状況をご紹介したいと思います。医療関係の延長、予防を促す新しい動きなど市民生活に影響を与えています。

医療機関は三度目の延長

週明け10日から上海では仕事が開始となっています。三度目の延長はなし。

ただし医療関係は三度目の延期が発生しています。日系クリニックは3月2日からの開始、歯医者は2月22日から開始とバラツキがあるのですが、延長となっています。

5月の日本旅行もキャンセルしたスタッフ

今年の5月に家族旅行を計画していた会社スタッフとマスク騒ぎに遭遇した友人。偶然にも同じ時期に日本訪問を予定していました。

今の状況ではビザ申請に時間が掛かりそうなのと、純粋に楽しめないという事でキャンセルしたようです。賢明な判断だと思います。日本人からどんな目で見られるかも分かりませんからね。

発注マスクは正式に延長通達

広東省も仕事始めが10日だったのですが、広東省から配送予定のマスクについてはサイト上で配送が遅延する正式に通知が表示されました。

10日から順次配送になるでしょうが、スタッフが集まるのか、膨れ上がった配送作業が混乱しないか少々心配です。

定期的に送られるショートメール

毎日一度、上海市政府からショートメールが届きます。外出は少なめ、地区事務はネット処理、急ぎではない項目は遅らせて、もし急ぎは先に確認して訪問処理。という案内が。

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当然ですが基本的に出歩くことは推奨しておらず、当たり前に聞こえますが緊急対応が必要な場合は訪問してあれこれ質問するのではなく、先に電話などで連絡して確認してから処理を促しています。

そんな私も運悪くビザ更新の季節…。本当運が悪いとしかいいようがありません。春節前の食事会の席で「春節明けから処理しないとねー」と話をしていたのですが、処理が10日以上遅れるのは想定外。

上海で発症した場所情報や地図アプリ登場

上海でも多少の発症者が確認されているのですが、発症者が何処を移動したのか?がWeChat内の記事で公開されていました。

ニアミスした場合の警戒を促すのが狙いと思いますが、記事を見るとカラオケ屋の名前もあり、こんな時期にカラオケで遊んでいたようです。※普通のカラオケです。

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また地図アプリも登場、自分の位置と発症者が見つかった場所がマッピングされていて、近所に発生していないかが分かるアプリ。個人情報保護がある日本では少々無理なアプリのように感じますが、こんな緊急時は有り難いアプリとなっています。

近所のレストランは閑古鳥、コンビニは通知を貼り付け

飲み水の買い出しに少しばかり外出した帰りにレストランに足を運んだのですが、当たり前ですがレストランは閑古鳥。昼時なのに数組ほどの客のみ。

人が集まる場所へは足を運びたくないですよね。私はテイクアウト注文して後にしたのですが、スタッフは当然マスク。テイクアウトがメインの業務となっていました。

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コンビニは「マスクを付けて入場を。協力感謝」張り紙が。ローカルコンビニ以外にファミリーマートでも同じ処置が。

この時期でもマスクなしで歩いている中国人をたまに見かけます。マスクで予防が難しいかも知れませんが、何も予防していな状態で店舗内に入られるのは困りもの。

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当たり前ですが人が集中するショッピングモールやレストランは人気が無いようです。できる限り近寄りたくはありません。しかし生活に密着しているスーパーや市場は最低限滞在して買い物を済ませている感じ。

私もこの2週間で出歩いたのは食料品の買いだめのみ。来週から仕事が始まるのですが、もう少しこのような状況が続きそうです。

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