映画をきっかけに振り返る。第1次世界大戦はどんな戦争だったのか

 
  • 戦争の期間(1914年7月~1918年11月)
  • 連合国(イギリス、フランスなど)対中央同盟国(ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ブルガリア王国)
  • 史上最大の戦争のひとつで、7000万人以上の軍人が動員され、非戦闘員700万人を含む1600万人が死亡。
  • きっかけは、1914年6月、南スラブ(ユーゴスラブ)統一主義者の青年によるサラエボを視察中のオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子夫妻の暗殺(サラエボ事件)。
  • 7月、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告すると、ロシアが総動員をかけ、それに対してオーストリア=ハンガリー帝国と同盟関係にあったドイツが動員解除を要求したが、ロシアが拒絶したため、ドイツはロシア・フランス両国への侵攻を目的として総動員をかける。フランスはロシアと同盟関係にあり、オーストリア=ハンガリー帝国に対してセルビアを支持すると、ロシアに約束していた。
  • 8月1日、ドイツがルクセンブルクに侵攻、ロシアに宣戦布告し、フランスも総動員をかける。フランスに侵攻するドイツ軍がベルギーの中立を侵したため、イギリスがドイツに宣戦を布告し、イギリスと同盟関係にあった日本もドイツに宣戦布告することになる。
  • このあと、オスマン帝国とブルガリアが中央同盟国に、イタリア、ルーマニア、アメリカが連合国に加入する。アメリカは1917年に参戦。
  • ロシアでは1917年3月に革命によって帝政が崩壊し、あとを受けたロシア臨時政府も革命で倒され、軍事面での敗北も続いたことで、ロシアは中央同盟国とブレスト=リトフスク条約を結んで戦争から離脱する。1918年になると、大攻勢をかけたドイツ軍が連合国軍に敗北し、オーストリア=ハンガリー帝国は休戦協定を締結、国内で革命が起きたドイツも休戦協定を受け入れ、大戦は連合国側の勝利に終わった。
  • 日本は、ドイツ租借地があった中国・山東半島の権益を手に入れ、南洋諸島を委任統治領にしたほか、国際連盟の常任理事国になった。

雑なまとめで申し訳ありませんが、以上のことのようです。それから20年ほどの間に再び戦火が世界を覆い、第2次世界大戦は原爆投下による日本の降伏で終結します。

ときどき、歴史を振り返らないと、人間は愚行を繰り返すことが、改めて判ります。義務教育で、きちんと教える必要性を痛感させられます。(小川和久)

image by: Everett Historical / shutterstock

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地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

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