美人アナリストが解説。マクドナルドが驚異のV字回復できた理由

 

【マクドナルドの売上高推移】

2012年…2947億円
2015年…1894億円
2019年…2817億円

【マクドナルドの営業利益推移】

2012年…247億円
2015年…-234億円(赤字)
2019年…280億円

【マクドナルドの純利益】

2012年…128億円
2015年…-349億円(赤字)
2019年…168億円

業績回復の第一歩は、既存店舗に目を向けること

業績回復に至った経緯は、新規出店の店舗数を減らし、既存店舗の回復に舵を切ったことが挙げられます。最大で3800店舗以上あった時から、現在は約2900店舗になっています。約1000件もの店舗を減らす決断。外食チェーン業界は新規出店を行いながら規模を拡大していきますので、この店舗削減の決断を行ったのは、苦渋の決断だったと言えるでしょう。

では、なぜ店舗数を大幅に減らしたのでしょうか?その狙いは既存店舗と向き合うことで、顧客の声に耳を傾けることでした。

マクドナルドの社長兼CEOであるカサノバ氏が赤字転落の当時、就任直後から47都道府県の店を一軒一軒回り、顧客である主婦の声を中心に徹底的に聞いた話は有名な話です。そこからたくさんの気づきを得たといいます。

マクドナルドはハンバーガーを販売するお店にもかかわらず、ハンバーガーのおいしさのアピールができていなかった。また、3800店以上あった店舗も小さい店舗が多くてメニューも限定されたものでした。その反省点から以下のことを意識するようにしたと言います。

・食の安全を伝える
・マクドナルドの「おいしさ」を伝える
・店舗数をきれい・モダンに改装
・顧客に楽しんでもらう

この基盤をしっかりと整えることに集中した結果、たった2年で黒字化に成功しました。

shutterstock_1389964052image by: Tupungato / shutterstock

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