『半沢直樹』ロケ地で脚光、あの老舗居酒屋のコロナ生き残り戦略とは?

2020.04.07
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席と席の間を開けて3密を回避していく、ソーシャルディスタンスの考え方は、大手では、スターバックス コーヒー ジャパンが採用している。

全国のスターバックスコーヒーの店舗で、4月1日より、座席数を減らし、座席間に一定のゆとりを持たせる持たせる配置に変更。

既に、3月2日より、マグカップ、ステンレスフォーク/ナイフの使用、タンブラーによるドリンク提供を一時休止し、紙カップ、プラスチックフォーク/ナイフに順次変更するなど、コロナ対策のオペレーションを実行している。

他にも、イベント、サンプリングの中止やミルク、はちみつ、パウダー類の一時引き下げなど。衛生面では店員のマスク着用、出勤前の検温、テーブルやドアノブなどの頻度の高い消毒、顧客が使える消毒用アルコールの設置など。オフィスでは、モバイルワークや時差通勤の導入、入社式や研修の中止など、多方面でコロナ感染抑止に取り組んでいる。

オデオクリエーション(本社・東京都中央区)が経営する、銀座のスペイン料理「アフェリス」では、3月5日から、隣接している顧客からの飛沫感染を防ぐため、テーブル間を3mと広く取っている。これは一般的に飛沫が飛ぶ距離が1~2mと言われているため、感染を防ぐ措置。

1日に、ランチ、ディナーともに10組限定とし、テーブルを間引いて営業。ランチのブッフェは当面休止している。

また、特別サービスとして、抗酸化作用があるビタミンEや豊富な植物繊維が入っているスーパーフード“タイガーナッツ”で作った、スペインの「オルチャータ」というドリンクを、全ての顧客に無料で提供している。

さらに、オビエッティーヴォ(本社・渋谷区)が経営する、渋谷の地中海に浮かぶサルディーニャ島をテーマとした、イタリアン「タロス」では、3密防止のため、原則で大人数による団体の予約を取らない。シーリングファンを回し、次亜鉛酸(HCIO)を多く含む酸性電解水で加湿した空気を常に循環。間近での会話や大声での発声、過度なスキンシップをしないように、入店直後にアルコール消毒をお願いする際に、声掛けをしている。

酸性電解水は殺菌力が高く、衛生面に効果があると言われ、食材や食器を洗うのに、同店では活用している。

そのほかにも、殺菌力を高めるために赤ワインより白ワインをおすすめしたり、免疫力を高めるために肺呼吸より腹式呼吸をおすすめしたり、といった取り組みを行っている。

東京都の感染者拡大で、4月4日にはついに1日の判明感染者数が100名を超えた。首都や大阪のような大都市の封鎖、さらには国家非常事態の宣言もあり得る状況になってきた。そうなると、飲食店は開いていても集客がほとんど見込めず、多くは閉めざるを得ないだろう。

外食チェーンの「塚田農場」などを経営するエー・ピーカンパニーの全店184店が4月2日から最短で10日、最長で21日まで、「鳥貴族」直営店394店を4日から12日まで、「串かつ田中」直営店116店も4日から12日まで、それぞれ営業自粛に踏み切っている。

たとえ、封鎖、非常事態が解除された後も、飲食店はしばらくコロナ対策を取っていくことになり、3密を防止する取り組みが収束するまで重要になってくるに違いない。

※ 政府発表の情勢などによって営業時間および休日などが変更される場合があります。詳細は下記の公式HPをご参照ください。

おさかな本舗 たいこ茶屋

image by: 長浜淳之介

長浜淳之介

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

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兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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