YOSHIKIさんなど多くの在米日本人が「Stay Home」を叫ぶ理由

 

僕がStay Homeを叫ぶ理由

昨日のツイッターが、どこどこ大学の“助”教授なら、今日見たツイッターの教授の意見にフォロー替えする。先週見てカブれたYouTuberのチャンネル登録者数が10万人なら、今週100万人登録者数のYouTuberの意見に、また“引っ越しかぶれ”する可能性が出てくる。アクシデント的に入った情報をそのまま鵜呑みにしたら、それがすべてになる。

それだって、もちろん、悪いことじゃない。勉強に勉強を重ね、仕入れる情報によって、そのつど意見や考えが変わることは、いいことだとも言えます。ただ、今回はサッカーのワールドカップ予選でもないし、慰安婦像問題でも、自衛隊駐屯地問題でもない。人間の都合なんてかまっちゃくれない人が人に感染させるウイルスが相手です。今回に限っては、逆張りするインフルエンサーの真似して通ぶるより、やっぱり、#Stayhomeするべきだったと僕は思っています。命に関わる問題だから。

なにより、その「アンチ自粛派」のインフルエンサーの方々は、圧倒的な過去のデータと、豊富な知識と、常人にはない先を読む力で、そして、自身の名前をかけて、発言しています。ひょとすると、取り返しのつかない事態になるのを覚悟して発信している。自分のタレント生命、教授生命が終わることも覚悟して、日本の経済の為、医療の為、発言しています。すごいことだと、素直に感嘆します。僕がもし有名人ならできない。それを一般のサラリーマンが、飲み会に出席したいだけで、お花見行きたいだけで、その意見を自分の意見のように利用して言い回るのは、ちょっと卑怯じゃないかなとも思うわけです。

次に、自粛派である僕も、「同じじゃないか」と言われるかもしれません。医療のスペシャリストでも、経済学者でもない僕も、結局は、同じように「自粛派」の報道を、SNSをフォローしているだけじゃないか、と。アンチか、そうじゃないかだけで、実はまったく同類なんじゃないか、と。

確かに、その一面はあります。でも、決定的に違うこともあります。それは「ロックダウン」の経験者である、という事実。世界一、オーバーシュートがあった街のその真ん中に今現在も住んでいるということ。日々、更新される死者数のニュースが報道される、その街の渦中にいるということ。そこはちょっと感情論になってしまうかもしれません。アンチ自粛派に、「コロナで亡くなった遺族の前で、コロナなんて大したことないなんて言えるか!」という感情的意見とそう変わらないかもしれない。だからこそ、誰もが読めるブログではなく、ここメルマガでしか書けなかったのですが。

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