何かを得たら外に出す。学んだ知識を確実に自分のものにする方法

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外出自粛が求められている今、休日を読書やさまざまな学びの時間に充てられている方も多いのではないでしょうか。せっかく学んだその内容、しっかりと自分のものとして定着させたいですよね。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、学んだ知識を確実に自分のものにする方法を紹介しています。

得たら出す

環境が変わったこの1ヶ月くらいで、何かを学んだという人は少なくないのではないでしょうか。本を読むとか、ブログ記事を読むとか、オンラインの動画を見るとか、いろんな手段が今はありますから、そうしたものを使って、普段はなかなかできていなかった学びが得られたという人は多いと思います。

じゃあ、ここで質問です。その学んだことを、何かの形で、外に出したという人はどのくらいいるでしょうか?これ、結構少ないと思います。

例えば、本を読んだとします。接客の本でも、何でも構いません。本を読むという行為は、その本に書かれているいろんな他者の知見を得られるという行為です。ですから、読んだ後は、何となく「あぁ、勉強したな」という気持ちになります。

でも、本当に自分の身になる学びになるかどうかは、その後からです。

本の内容をその場では学んだ気になっても、1週間もすれば、「あれ?そういえば何だったっけ?」と忘れていることってありますよね。それはつまり、その場では学んだつもりでも、実際には自分のものになっていないので、抜け落ちてしまっているのです。

全てが全てとまでは言いませんが、ただただ受動的に情報を受け取るだけでは、なかなか記憶にも定着しませんし、いざ接客の現場で使えるものにはならないと思っています。

だったら、最初から得たら得ただけ、自分のものにする行動を取るべきです。個人的にはそれは、得た後に出してみるという行動だと考えています。本を読んで得られた情報があれば、それを、何かの形で外に出すのです。

ブログ記事にしてもいいですし、ノートに書いてみるとかでもいいでしょう。誰かに説明してみるという方法もあれば、身体を動かしてみるということもできます。方法は様々ですが、得たものを外に出すことで、自分の頭の中が整理され、より身になる情報になるということです。

現にやってみると分かることですが、いざ得た情報を外に出そうとすると、案外うまくいきません。「えーと、こういうことを書いてはあったけど、じゃあ自分に置き換えるとどうなるんだ?」と、よくわからなくなるのです。

これは、訓練と慣れでだんだんと上手になっていくものなのですが、何もしていないと、いつまで経ってもうまくもなりません。だから、得たら出す癖をつけると良いですよという話なんです。

私は幸い、メールマガジンやブログという情報発信源を持っているので、何かを得たらこうした形で文章にして外に出しています。それによって、頭の中が整理され、自分のものにしようとしているわけです。

本来、販売員なら、これは嫌というほどわかっているはずです。お客様を接客して、そのお客様の顔や名前を覚えようとしても、何もしないとまず忘れてしまいます。ですが、顧客ノートなどに書いたりすると、結構覚えていることって多いですよね。あれと全く同じことです。

何かを得たら外に出す。

今学んでいることが増えている中では、こうした癖づけも大事なのではないでしょうか?

今日の質問です。

  • 最近何か学んだことはありますか?
  • それをノートに書いたり、話して動画で撮影したりなど、外に出す作業をやってみましょう

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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