何が言いたいかというと、これを自社の発信でも考えておくべきだと思うのです。昨今、いろんな企業からメールが届き、ECサイトへの促しがあります。でもいざ見てみると、「母の日 気持ちを伝えましょう」みたいな記事が出てきたりします。誰が言おうと、どこの企業が言おうが、まったく同じことが言えてしまうタイトルなわけです。これだと、どんな人に見てもらいたいか、どんな人のなりたい姿を実現できるか、不満や不安を解決してくれるかが、さっぱりわかりませんよね。
他にも同じようなタイトルで発信しているところだらけなのに、それで見てもらえると思っているのがもう不思議でなりません。大手の企業でもそうなのです。
個人的には、ここって、接客で言うアプローチみたいなものだと思っています。接客では、「お手にとってご覧ください」とか、「ご試着できますよ」みたいなアプローチは素人同然と捉えられてしまいますよね。ある程度できる販売員なら、そうしたアプローチが質が低いものだとわかっているはずです。だから試行錯誤をしつつ、お客様がつい話を聞きたくなるようなアプローチをしている販売員は大勢います。
なのに、ほとんどの企業やお店が、そのレベルのタイトルでアプローチをかけようとしています。インスタライブなんかを見ても、「今期の新作を紹介します」とか、平気で言っているのです。いやいや、それで足を止めてくれるお客様いないでしょ、知ってるでしょと言いたくなるんです。
すみません、つい熱くなっちゃいましたが、今、発信をされている方は、こうしたことを接客に置き換えてでも良いので、少し考えてもらいたいと思います。発信をする担当ではないという方も、ぜひ考えておくべきことではないでしょうか。
ここの感覚が掴めるということは、つまり、リアルな接客でもアプローチがうまくなるとか、お客様の気を引くことがうまくなるということでもあります。
どんなタイトルで自社の情報を見てもらうか。自分なりで良いので、考えてみてください。
今日の質問です。
- 自社、自店の情報をお客様がつい見たくなるようにするためには、どんなタイトルをつけますか?
- そのタイトルを家族や友人に見せてみて、見たくなったかどうか確認してみましょう。
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