脱北者が語る北朝鮮で感染症が発生した際の悲惨な死体処理の実態

 

教化所(刑務所)での無残な死体処理については映画「クロッシング」の描写が生々しく描かれており、伝染病の死者を土葬ではなく「火で焼いて処理する」ことは、映画「レッドクリフ(赤壁の戦い)」で、魏の曹操が自軍の部隊から伝染病の死者が出たときに、部下が「土葬にします」と言うと、「待て、死者をいかだに乗せて、向こう岸の孫権の部隊に流せ」と命令した。

孫権側に漂着した死者を乗せたいかだを見た孫権の兵士たちは我先に死者の身ぐるみはがしを行ったが、それを見た諸葛孔明が慌てて「そこから離れろ!」と叱咤し、死者と接した兵士たちを隔離し、土葬にするという意見に「土葬ではだめだ、火で焼いて処分する」という、丸太を組み上げたところで焼却処分する場面が出てくるので参照してほしい。

前号で「伝染病が派生した地域に派遣された人たちが、防疫服などないため、病気がうつるのが怖くなって逃げてしまい、閉鎖地域の人は食べ物などを手に入れるためにあっちこっち行くからどんどん広がるのだ」と紹介した。そんな中で、太った白豚の金正恩は自分だけはマスクをせず、その他の幹部たちなどにはマスクを着用させており、平壌市民がマスクをしている姿を「朝鮮中央テレビ」は報じているが、地方はこのような状況とは違うはずだ。

金正恩の「逃避行」といい、「コロナ感染者ゼロ報道」といい、北朝鮮関連情報に惑わされるのもいい加減にしてもらいたいものだ。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

image by: Alexander Khitrov / Shutterstock.com

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