日本は高齢社会という現実と正面から向き合うことなく、1970年代に政府が掲げた「日本型福祉社会」、すなわち「あとは家族でよろしく!」という福祉政策のまま動き続けています。
介護現場の問題に加え、介護離職、8050問題、老老介護、逆老老介護など、次々に新たな問題が生まれてきた。家族に介護を押しつけるしくみそのものに無理があることは明白なのに、問題を解決しようとする活発な議論すらやってこなかったことが、介護職の人たちに負担を押し付け、状況をさらに複雑にしてきました。
これ以上は長くなりますので、この辺で終わりにします。新刊『コロナショックと昭和おじさん社会』にも、日本に欠けている視点について書いてありますので、ご興味ある方はお読みください。
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※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年6月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。
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