トヨタを時価総額を抜いたテスラ、弱体化する日本の自動車業界

2020.07.13
by tututu
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日本経済新聞によると、10日の米株式市場で電気自動車(EV)のテスラの時価総額が、「2863億ドル(30兆6000億円)と同日終値のトヨタ、ホンダ、日産自の合計(27兆7891億円)を初めて上回った」ことがわかった。さらに「3社にスズキ(1兆7933億円)を加えた金額よりも大きい」という。

テスラがトヨタを抜いて世界一位の自動車企業に

1日の米国市場で時価総額は一時2105億ドル(約22兆6000億円)となったテスラは、トヨタ自動車を抜いて自動車メーカーで世界首位になったばかり。

テスラの株価は昨年度末と比較して3.7倍に上昇。ファンドの買いが入るとの期待感から、テスラの株価上昇が続いている。

投資家たちはテスラの未来の技術力に期待

株式時価総額で自動車業界トップに躍り出たテスラ。本当に会社としての実力と株価の価値は一致しているのだろうか。

テスラの昨年の販売台数は約37万台程度。トヨタグループの5%にも満たない。実績としては差がありすぎる。それゆえ、足元の株価については、過熱感を指摘する向きもあるのだ。

では、なぜこれほどまでにテスラは米国市場において評価されているのか。

開発コスト高で赤字が続いていたテスラだが、2019年7~9月期以降は黒字を維持。中国・上海の新工場が稼働し、米中の2大市場で現地生産体制が整った。電動化や自動運転などクルマの次世代技術を先取りし、リードしている存在として、投資家たちの期待を集めているのだ。株価上昇はその表れと言えるだろう。

2010年に5月に電気自動車の開発で資本・業務提携をしたテスラとトヨタ。その後、提携を解消して2016年末までにテスラ株を売却したトヨタだが、今や株式時価総額で逆転されてしまった。

10年前には誰も予想できなかったこの首位交代劇、自動車業界は今、変革の時にある。

Twitterの反応

ついにテスラがトヨタを抜く。#シンニホン に書いた通りスケールというより未来を生み出す力が富となる時代。

企業価値、コロナで一変 リーマン以来の順位激動: 日本経済新聞 https://t.co/LU3We97FCk

— Kaz Ataka / 安宅和人 (@kaz_ataka) July 12, 2020

頂に立ったテスラ トヨタとの愛憎の十年史(日経) 米テスラの時価総額がトヨタを上回って自動車メーカーで世界首位に立った。テスラ躍進の背景には電気自動車や自動運転といった先進領域におけるリーダーシップや投資家の期待の高さもあるが、トヨタとの関係も見逃せない。

— ひろじる (@terahi) July 12, 2020

誰かの損失は誰かの利益だったりもする。中身が見えないが、公私混同でやり逃げの可能性もあるな。 「テスラ」が時価総額トヨタ超え 巨額の報酬を得た日本人とは? https://t.co/BvZlCQxR42 #スマートニュース

— ひで (@hide15820922) July 12, 2020

時価総額、テスラがトヨタを抜き、米エヌビディアがインテルを抜く。未来を先取りする動きが止まらない。そんな中、世界上位1000社中、日本企業は84社。過去20年で半分。日本はこれからどうなるのだろう。。。

— D.Miyamoto(Orienta-Rhythm) (@BabooDaisuke) July 12, 2020

トヨタはトヨタの、テスラはテスラの産業連関があって、それぞれの価値を生み出しているのだろうなと思うけれど、テスラはプロダクトをどのように考えているのかよくわからない。

— ぼぼぼ (@bo_rude) July 12, 2020

米テスラの時価総額、トヨタ・ホンダ・日産の合計上回る

「電気自動車のテスラの時価総額が2863億ドル(30兆6000億円)とトヨタ、ホンダ、日産の合計(27兆7891億円)を初めて上回った」

日本弱すぎ。新規ベンチャーが何もない。IT、AIもダメ。クールジャパンじゃねーぞバカ https://t.co/Lxe8ZWDfum

— Lynn (@lynn57008569) July 12, 2020

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source : 日本経済新聞

image by: Aleksei Potov / shutterstock

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