「やらないこと」を決めたほうが、1日に使える時間が増える理由

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以前掲載の「現役弁護士が警告。自分の時間を無駄にする、2つの残念な思考法」等の記事で、時間を有効に活用するノウハウや考え方を紹介してくださっている、現役弁護士の谷原誠さん。今回谷原さんは自身の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で、「やらないことを決める」ことで使える時間を確保する方法をレクチャーしています。

やらないことは何だ?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

自分の時間を有効活用するために、「今日1日でやるべきことを決める」ことはとても重要です。そして、それを書き出しておく、ということも有効です。なぜ、書き出すか、というと、頭で憶えておくように努力すると、それだけでウィルパワーを消耗し、かつ、集中力が低下するためです。書き出して忘れてしまうことが重要となります。

それでも、なかなか計画どおりに生活できない、という方には、反対に、「やらないことを決める」という方法をとってみることをおすすめします。

私たちの1日は24時間です。日中の集中力を重視している人は、睡眠時間も一定でしょう。そうなると、使える時間は、1日のうち、決まった時間なわけです。私たちは、毎日、この決まった時間の中でやりくりして生活しています。

この使える時間は、増えることはありませんので、日常生活の中に、新たにやることを追加することはできません。新たにやることを追加するためには、何かを削らなければならないわけです。

「何を当たり前のことを」と思うかもしれません。しかし、私たちは、「今日1日でやるべきことを決める」時に、あわせて、「そのために、今日できなくなること」を考えているでしょうか。

多くの場合には、「やるべきこと」だけを考えて、「時間がない」「時間がない」と言っていないでしょうか。スマホにLINEが来るたびに返信を続け、1日のうちに膨大な時間をLINEの返信に費やして、「時間がない」と言っていないでしょうか。

1日に使える時間は決まっています。しかし、その時間のうち、「やるべきこと」に使える時間は、「やらないこと」を決めることにより増やすことができます。

そして、やらないことを決めたら、同じように、書き出すことをおすすめします。なぜなら、「やらないこと」を決めても、忘れてしまうからです。書くことにより決意を文字にする、ということです。そうしないと、惰性でついついやってしまうからです。

時間が足りなくて困っている方は、一度発想を転換してみていただければと思います。

やらないことを決める。それが経営だ。

(スティーブ・ジョブズ)

今日は、ここまで。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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