高校時代は偏差値30台も。弁護士が3年で司法試験に合格した方法

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今や人気の弁護士として活躍中の谷原誠さんですが、学生時代の成績は、決してずば抜けていいものではなかったと言います。そんな谷原さんが、大学卒業後すぐに司法試験に合格できたのには、ある「秘訣」がありました。谷原さんは今回、無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で、自身がモチベーションを上げるため用いた方法を紹介しています。

退路を断つ

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

私たちは、日々やることが多すぎて、時間の足りなさを実感しています。「よし、今日はこれをやろう!」と決意をしますが、結局、1日が終わってみると、ダラダラと過ごしてしまった、という経験も多いでしょう。

それはある意味仕方のないことです。人間は、可能な限り、怠けて楽をしたい生き物だからです。動物全てそうだと言っていいかもしれません。全ての動物は、生きるために仕方なく草木を探して長距離を移動し、ゼエゼエ言いながら他の動物を狩っているのだと言えるでしょう。

自分の価値観として、「できるだけ楽をして生きる。そのために成功しなくても、貧乏しても構わない」ということが最優先なら、ダラダラ過ごしてもいいでしょう。しかし、できる限り自己向上し、成功し、お金を稼ぎ、充実した毎日を過ごしたい、というのなら、怠惰な生活とサヨナラしなければなりません。

ここで再確認しなければならないのが、「1日は24時間であり、何をしていても時間は経過する」という当たり前の事実です。

では、どうすれば、ダラダラ過ごさずに、自分を律してやるべきことに取り組めるか、ということですが、これが実に難しいというのは、あなたもご存じだと思います。私もこの難問に取り組み続け、50歳を過ぎた今では、ある程度、自律した生活を送ることができるようになりました。

しかし、元からそうだったわけではありません。高校時代は偏差値30代の時があり、大学の成績は4年間で「優・良・可・不可」のうち、優が一桁という悪い成績でした。そこから司法試験に合格したわけですが、その時がもっとも自分のモチベーションを上げ続けるのに苦労しました。勉強しなければ合格しないことがわかっているのに、全くやる気にならない時が結構な割合であるのです。共感していただける人も多いでしょう。

そこでまず私がやったことは、「退路を断った」ということです。どういうことかというと、「3年で合格しなければ司法試験を諦める」と決意し、宣言したことです。

人間は、「こうなりたい」という願望を持って努力するよりも、「こうしないと、●●を失ってしまう」という恐怖の方が強い原動力になります。私は、「弁護士になりたい!」という願望よりも、「3年以内に合格しないと、弁護士になることができない!」という恐怖心を自分の心に生じさせ、モチベーションを上げました。

もし、あなたが、日々ダラダラと過ごしていて、自分の生活を変えたい、と思ったならば、この方法を応用してみていただければと思います。何らかのルールを決め、それを達成できなかった時は、何かを失う、という仕組みを作ってしまうことです。そして、それは自分ではルールを変更することができないようにしてしまうことです。

そのくらいしないと、怠惰が習慣になった人間を変えることは難しい、ということですね。

明日やろうは馬鹿野郎
(プロポーズ大作戦)

今日は、ここまで。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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