いじめを示すもの
優空君のいじめを示すものはたくさんある。それは証言が中心となるが、全て音源として確保されており、学校を通じて行われたものもある。
そして、妨害側が「そのようなものはない」と断言した心理テストの診断結果は、開示請求によって取り出されている。
これはQUテストというものであり、多くの学校で採用されている児童生徒の心理傾向を学校運営に活かすために行われているものである。
優空君は、いじめ被害者が多く属する「非承認群」に当たり、他のアンケートには「叩かれたりすることがある」に〇がついているのである。
これは重大ないじめを示す根拠となり得るし、本来であれば、学校はこの情報に基づいて、丁寧な聞き取りを行ったり、保護者との連携を図る必要があるのだ。
しかし、こうしたことが行われていた痕跡はほぼないと言って等しい。
きっとこれまで、ある程度いじめがあっても、放置しておけば、自然と解消したか、もしくは、被害側が声を上げることをあきらめて、いじめを我慢したか、引っ越しをして学区を変えたのであろう。
すでに私のところには、いじめを受けて引っ越したという方から証言がきている。
つまり、本件で彼らは通常運営、通常運転をしていて、それがここまでの問題となるとは思ってもみなかったのだろう。
そして、これまで許されてきた杜撰な対応が、なぜ今回許されないのか、疑問なのだろう。
ご遺族は間違いなく村八分の状態に置かれている
大分県では村八分について人権救済が必要だとして弁護士会が動いたという事例がある。果たして、高知県ではどうなのだろうか。私は多くの血潮の熱い高知の友人がいる。彼らを見ていると、手を差し伸べてくれるように思うが、今のところそのような動きは個人的にはあっても組織的なものはない。
最後に、名古屋市のいじめ被害のご遺族の言葉を紹介したい
このご遺族は中学1年生の女子生徒がマンションから転落して亡くなったという問題のご遺族だ。
「うちの子のシャツは血まみれでした。どうか他人事と思わないでください。今の制度、法律ではどうにも進まないことはたくさんあります。いじめの予防すらほとんどの学校ではできていないのではないでしょうか。私もうちの子がまさか…と思いました。うちの子は大丈夫、この地域は大丈夫なんてことはありません。次は、あなたが同じことを思うかもしれません」
文部科学省の研究機関の発表によれば、いじめの加害・被害に関与しなかったと回答した子の割合は、わずか1割である。つまり9割は学生生活の中で、どちらかの経験をしているだ。知らぬは親ばかり。根拠のないうちは大丈夫シンドロームが、子どもたちの最後の警告とも言える声を歪めている。
編集後記
何か、物足りない、そう思う方もいると思いますが、私も守るべきものがあり、多くの人の人生を背負っている身です。本件の妨害側から、脅迫を受けていることは事実です。
年始、私はどの要因かわからずも、襲撃を受けました。幸い骨折したのみで済みました。自転車を壊されたり、カギを切られるということも起きています。探偵ですので、あらゆるところにカメラを設置しており、その姿は捉えていますが、全く知らぬ人物です。
本件の第二弾は、強い圧力と脅迫により、すぐの発行ができなかったということもありますが、各専門家から意見を受け、現状の状況報告を主体として発行することを決めました。
そして、皆さまにお願いがあります。
優空君のご遺族は、第2回目の署名活動をしております。
まずは本件を知ってもらい、署名にご賛同ください。
下記はご遺族の公式サイトです。こちらから署名ができます。
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image by: 伝説の探偵