数値目標で伸びる人、しぼむ人。なぜ10年後のキャリアに大差が?

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日々のビジネスのなかで、避けて通れないのが数値目標。自分で立てたものであれ上長からの指示であれ、期間内に達成することが何より重要です。しかし、ただ達成だけに目を向けていればいいというわけでもないようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、「ビジネスでレベルアップするための数値目標との付き合い方」を解説しています。

貯金や余裕に慣れてはいけない

商売やビジネスを遂行していく上で毎月、具体的な数値目標があると思います。売上や客数、問合せ数や予約数、資料請求数など。これらの目標を達成するためにあれこれ準備し計画を立て、実践されていることでしょう。

こうした目標はモチベーションの一つにもなりますが、その取り組み方を一歩間違えるとかえってモチベーションを下げてしまうことにもなります。それどころか、段々と自分の実力を発揮できなくなり、いつの間にか目標達成ができない体質になりかねません。

例えば…とある営業マンの今月の受注目標が1,000万円だとします。頑張って10日余りで楽々目標を達成したとします。10日余りで目標達成するなんてすごいことだと社内で褒めれます。そんなとき「今月はもうこれで大丈夫。後は気楽に行こう」と安堵してしまうことで、この営業マンは段々と本来の力を発揮できなくなり、というよりは、力が衰え、しりつぼみとなりそのうち目標達成ができなくなっていきます。

また、「残りの受注は、来月分の成果に計上しよう。そうすると、来月も楽勝だ」なんて貯金を考えていると、同じく段々としりつぼみになっていきます。当月分の目標達成以降の成果を貯金に回すことを覚えると、段々と楽な方、楽な方へ向かい力が衰えていきます。1週間分の筋トレを1日でやったとしてもその後、1週間さぼってしまっては、その筋力を維持できないと同じことです。

それとは逆に、着実に力をつけて伸びていく人というのは、同じように早々と目標を達成したとしてもさらなる高みを自分に課します。1,000万の目標を早々達成したなら、今月はもう700万はいけるはず!と、自らハードルを上げて、さらに挑みます。そうやって、達成した後でも脱力することなくいつでも全力で取り組んでいき、他を圧倒する力を身につけていくのです。

毎月の目標数値は、達成すれば問題ない。確かに問題はないでしょうが、そこばかりを見ていると問題あり、なのです。毎月、目標を達成する、目標数値に届けば、OKなんて思っていると、いつまで経ってもそのレベルでの力しか身につかず、さらなる成長が望めません。達成した分を来月の貯金に回す、なんて考えを持っていると、要領ばかり覚え、そのうち目標に届かなくなります。

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