野党分裂のテクニカル要因をどう見るか?
野党統合が進んでいるわけですが、「立憲にいる」、「国民民主から立憲との合同にきた」、「合同には行かない」という3つのグループが存在しているようです。
ところで、結局のところ選挙制度としては小選挙区の定数は1ですから、分裂すれば自民党と公明党の連合が有利になります。ですから、野党が分裂していることで、自民党の政権が維持できているわけです。では、そうであるにもかかわらず、どうしてこの3つのグループに分かれているのかという理由ですが、
- 官公労を敵に回しても官公庁のリストラをすべきかどうか?
- 共産党との選挙協力を認めるか、認めないか?
- 小池(あるいは橋下)が動いた場合にそっちへ流れる可能性を残したいのか?
という3つの問題で追及していくと、どうやら3つの色分けが見えてくるようです。つまり、テクニカルな要因としては上記の3つの問題があって、それで一緒になれないということが明確になってきたように思われます。
ということであれば、今回のドタバタ劇は、これでもまだ対立構図が見えてきただけ「多少マシ」になってきたということなのかもしれません。
もしかすると、安全保障面での「一国平和主義」を掲げるかどうか、エネルギー政策面での「原発即時廃止」を言うかどうかといった問題で分裂(今でもその分裂はあるにしても)しているよりは、分かりにくいかもしれませんが、何とかまとまるのかもしれないと思って見ていこうと思います。
image by: 首相官邸
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