共同記者会見の様子は?
立会演説会の1時間ほど後に、共同記者会見が行われました。会見なので、座ってお話。演説のときよりもお三方落ち着いた雰囲気です。
まず、ちょっと余計な考察ですが、3名のお席が「三密」すぎる! 長テーブルひとつに全員着席です。ディスタンスなし。透明フィルムのパーテーションがしつらえてあった模様ですが、あれで仕切りの役割を果たせているのかしら?
さて、会見でのお話ぶりです。
石破さん
一言ひとことに「発した言葉に悔いなし!」という意志が感じられるのが石破さんの個性。語尾のいい切り方が強いので、私としては聞いていてゾクゾクします。リーダーは言い切ってこそ、ですから。
ここは私のかなり勝手なコメントですが、もしもこの方が総理になられたら「石破総理、いいお話ぶりでした!」と逐一分析してお伝えしたい。トップの方は「自分の話がどうだったのか、指針がほしい」とおっしゃるので、必要ないかもしれませんが、毎度の露出レビューいたします。
菅さん
官房長官時と同じ雰囲気のお話ぶり。いつも原稿を見ながらお話になりますね、下を見て話す、ということになる。
一般に、目線が下向きになっている話し手は「なんだか元気がない?」という印象になります。だから手元原稿に頼って話すと伝わりにくいのです。三密なお席の真ん中に挟まれて座る菅さんのお姿を見ながら、そんなことを考えました。
岸田さん
演説よりも記者会見では明確にお話になりました。クールで落ち着いたイメージがある方なので、熱い演説だとご自身でもヒートアップしてしまわれるのかもしれません。
御三方は記者からの質問にどう答えた?
この会見で興味深かったやりとりがひとつ。
記者の方からの質問:「総理としての会見(ぶら下がりなど含む)、トップとしての発信はどうするか?」
石破氏:メディアは国民を代表している。かつて大臣などのポストにあったときには、私は手が上がらなくなるまで質問を受け付けた。国民の納得が5割を超えなくてはいけないと思う。
菅氏:内閣の発信は官房長官が担うものだ。
岸田氏:できるだけ多くの質問に答えていく姿勢を持っていく。
ぜひ、国民に向けてメッセージを出していただきたいです。今回のコロナ危機でも、安倍総理は「メッセージ」をあまり感じられませんでした。
エリザベス女王やニュージーランドやドイツ、カナダ、イギリス等の国の首相は、もうしょっちゅうメッセージを出しておられました。ご自身でスマホ自撮り動画なども出していたくらいです。
危機の時こそ、リーダーの言葉が効くのです。ぜひ国民に直接届く発信をお願いしたい!
さてさて、長々と書いてまいりましたが、この辺で終了いたします。
政治家の方の話しぶりの特徴などについても書きたいと思ったのですが、それはまた別の機会にいたしますね。
本気のリーダーの話を聞けるのは嬉しい! 新たな時代づくりのトップリーダーを心から応援いたします!
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