渋沢栄一の子孫が説く「メイド“ウィズ”ジャパン」は日本を救うか?

 

日本は自国で多くの課題を抱えています。この指摘はその通りです。ただ、ODA保健分野の支出額は日本の国民一人あたり700円ぐらい。仮に、この金額が倍になっても、それが国内の社会的課題ニーズから貴重な財政財源を横取りしていると言える規模ではないと思います。

□ ■ 付録:「渋沢栄一の『論語と算盤』を今、考える」■ □
『論語と算盤』経営塾オンライン

『論語と算盤』勇猛心の養成法

要するに我が国今日の状態は、
姑息なる考をもって、
従来の事業を謹直に継承して足れり
とすべき時代ではない。

また創設の時代であって、
先進国の発展に企及し、
更に凌駕せねばならぬであるから、
一般に一大覚悟をもって、
万難を排し勇住猛進すべき時である。

昭和時代の成功体験や平成時代のトラウマに囚われることなく、渋沢栄一が提唱するように令和時代の新たな「創設」の実現に我々は取り組むべきです。

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『渋沢栄一 訓言集』道徳と功利
天より人を視れば、
みな同じく生みしところのものである。
ゆえに四海の人々はみな兄弟であるから、
人々相親しみ、相愛して、衣食住を営むは、
天に対する務めである。

天から見れば、ウチもソトもなく、国境も見えないでしょう。そういう意味では「メイド・ウィズ・ジャパン」は、それほどの飛躍ではありません。このような当たり前なことをやる当たり前の国を、現在の世の中は求めています。

謹白

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渋澤 健(しぶさわ・けん)

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