在宅リモートセクハラの卑劣な新手口。同僚女性に“AV出演”強制、被害どう防ぐ?

2020.10.20
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by 編集部サトシュウ
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在宅でのリモートワーク(テレワーク)が新しい働き方として普及し、職場やビジネスシーンにおける対面でのやりとりが減少しているが、そんな中、セクハラの“新様式”が出現した。リモートセクハラといっても、「部屋をもっと見せてよ」「今日すっぴんなの?」などという不快な言葉のハラスメントではない。また、デスクの下で下半身丸出しといった昭和な古い手口でもない。では何か?それは「ディープフェイク」技術を用いたセクハラだ。この新たなセクハラでは、女性が自分でも知らないうちにアダルトビデオに“出演”させられてしまうという。

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セクハラ目的に「ディープフェイク」を悪用

新垣結衣や橋本環奈、石原さとみなどの偽ポルノ動画を無断で作成し販売したとして、男2人が逮捕されたことで、その名が一気に知れ渡った「ディープフェイク」。

ディープフェイクとは人工知能(AI)に動画データなどを大量に読み込ませ、本物そっくりの動画を作成する技術で、ハリウッドでは映画製作の最新技術として活用されている。

しかし、実際には96%がフェイクポルノ目的で流用され、日本でも有名女性芸能人がターゲットとなり、逮捕者が出る騒動になってしまった。

だが、話はここで終わらない。映像編集に詳しい専門家によると、ディープフェイクを悪用する輩が増え、学校の同級生や会社の同僚女性などが被害を受けているという。

特にテレワークの普及により、Google MeetやZoomを使ったオンライン会議の動画や静止画が、ディープフェイク作成の“素材”として利用されているというのだ。

「ディープフェイク」は誰でも作れる

AIだ、Deepfakeテクノロジーだなどと言われてしまうととても難しいものだと思われがちだが、実は全くそんなことはない。もちろん、プロフェッショナルレベルに仕上げるか簡易的なものかなどにもよるが、ディープフェイクが作れてしまうソフトやアプリは有料版から無料版までたくさん出回っている。

前述の専門家によると、「パソコンのスペックで必須となってくるのが、高性能なグラフィックボード(GPU)。大量のデータを高速で処理することができる。あとは大容量のメモリ。CPUはそこまでハイスペックでなくて大丈夫。一般的なパソコンより高価ではあるが、個人で十分買えるレベル」だとし、特別な知識がない一般のユーザーでも作成可能だという。

リモートワークで“素材”集め

これらのディープフェイクソフトやアプリを入手してしまえば、あとは素材となる動画や画像を集めるだけとなるが、ここにリモートワークの功罪がある。

通常のオフィス勤務であれば、同僚の写真を撮ったり、ましてや動画を撮影したりという機会は滅多にない。しかし、リモートワークを取り入れる企業が増えたことで、パソコンの画面上から“素材”をゲットすることがいとも簡単になってしまったのだ。

アカウントの種類などによって違いはあるものの、Google MeetやZoomも録画機能がついている。これらは勝手に録画することはできず、たいていは会議の主催者や出席者の同意が必要だったり、通知が届く仕組みになっている。

しかし、これを回避する方法はいくらでもあり、黙って録画されてしまう危険をはらんでいるのだ。誰も気づかない間に勝手にリモート会議を録画され、ディープフェイクの素材を集められてしまう…恐怖としか言いようがない。

他にも、素材集めをする手法はある。リモートワークになったことで、自宅からでも会社の共有フォルダやサーバーにアクセスできるよう設定されている人も多い。

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例えば、この共有フォルダの中に、忘年会の写真だったり会社のイベントの動画などが入っていたら要注意だ。オフィスにいる時はなかなかデータを個人のPCにダウンロードしづらいものだが、自宅で作業していれば、誰にも怪しまれることなくできてしまう。

このように“盗撮”手法はいくらでもあり、リモートワークをしている以上、防ぐことは難しいといえるかもしれない。

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